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けれどウェンディの相手であるドラゴンは幽体ではあるものの1度話をしタジルコニス。そして自分には…と自信の無いウェンディにシャルルは激励をする。そんな時ジルコニスは魔法を口から吐き出す。フウカは慌ててウェンディを抱えて避け、ルーシィ達も何とか避ける。けれどほとんどの王国軍はその魔法に当たってしまう。そして煙の中からでてきたのは鎧が消え全裸へと変わった男たち。ルーシィ達は目を丸くし、フウカはその後すぐに手で視界を塞ぐ。おあああ!!目が!目が!!嫌なものを見てしまったと別の意味で泣きそうになる「こんな酷い光景初めて見るわ…」「…目が潰れるかと思った……」大臣も含め裸になってしまった男達はこの格好では戦えないとこの場から逃げる。ジルコニスもこんな光景を生み出しておいて男より女の方が美味そうとフウカ達に狙いを定め、そしてルーシィへと息を吹きかけ全裸へと変える。る、ルーシィちゃんんんん!?!?公衆の面前で女の子を全裸に変えるなんてこいつ許せん!そして全裸になってしまったルーシィは抵抗する間もなくジルコニスに捕まってしまう。この流れにやっと戦う覚悟を決めたウェンディ、はエンチャントでミラ達の攻撃力強化と速度上昇を付与する。自分を倒すというウェンディにジルコニスは小賢しいと叫びその場いた全員を吹き飛ばすと空へと飛び、飛べない人間を嘲笑う。はぁぁぁぁ???絶対に許さん。フウカは再降臨で楊貴妃へと変わり隣にいたサタンソウルしたミラと目を合わせ頷くと空へと飛びその顎目掛けて攻撃力を繰り出す。効かんなぁ、と余裕そうにこちらを見て笑うジルコニスにミラは合図を出す。その直後シャルルに抱えられジルコニスの上へと回っていたウェンディは天竜の咆哮を繰り出す。やはり滅竜魔導士の魔法はドラゴンには効き目が高いらしくジルコニスはルーシィをほおり投げてウェンディ達を睨みつける。放り投げられたルーシィはハッピーに任せフウカ達はジルコニスの相手をするのだった。ジルコニスの魔法や攻撃を避けウェンディが滅龍魔法を打ち込めるようにスキを作るが正直とてつもなくキツい。ジルコニスだけでも手一杯だと言うのにどこから湧き出たのか小型のドラゴンを倒しそっちの攻撃も避ける。あまりにもやることが多すぎる。せめて小型だけでもと召喚でジークフリートや千代女を出すがそれでも数は向こうの方が圧倒的に多い。せめてどちらかに集中出来れば…と思うがそんな事出来る感じではない。すると、フウカ達の隙間を縫うように動きジルコニスに当たる雷。まさかまさかまーさーかー!振り向けばラクサスと雷神衆。お、推しーーーー!!!!ここでの登場はやばい、かっこいい、無理!なんて思いっていればラクサス達がジルコニスを相手にすると言いフウカとミラはジークフリートと共に小型ドラゴンの相手をする。再降臨で楊貴妃からヒロインXへと変わりラクサスやウェンディがジルコニスに集中できるように小型ドラゴンが邪魔をしないよう斬って防いで斬っていく。けれど突然フウカの右から現れたドラゴンのレーザーのような魔法に肩を撃ち抜かれる。「マスター!」「フウカ…!」「やば…」体制を崩し本気でこれは死んだかもと感じたそんな時突然自分の立っていた場所が移動していることに気づいた。そしてなんの前触れもなく「あ、右から小型ドラゴンが出て肩を撃ち抜いてくる」という予知の様なものが働きそこを見ればその通りドラゴンが姿を現しフウカよりも先にその余地を見ていたサーヴァント2人が切り伏せる。たったそれだけの事だがその違和感はすぐ側で戦っていたミラ達も気づいたらしく全員が全員不思議そうな顔をする。これは勿論シャルルの力ではない、なら誰が…と思考を巡らせようとするがそれよりも先にやることがあるため端へと追いやった。そんなフウカ達の元に消された服とは違うものを着たルーシィが走ってくる。その手には未来の自分が持っていたという手帳。その中に書いてあった事をルーシィ説明する。扉を破壊すれば未来でも扉が破壊されたことになりここにいるローグもドラゴンもこの時代へ来る手段が無くなるのだ。なるほど、運が良ければそのどちらも消えてくれるかもしれないのだ。星霊魔道士であるルーシィとユキノにエクリプスの扉を任せ、フウカ達は変わらず溢れ出る小型ドラゴンの相手をし、フウカはサーヴァント2人にあともうちょっと頑張って!と声をかける。そしてナツの攻撃で吹き飛ばされたローグとローグが乗っていたドラゴンが空から吹き飛んできてその勢いのまた扉へとぶつかり大破した。「これで…」「歴史が戻る…」扉が壊れ未来が塗り替えられ、未来や過去からきたローグ達の体は光り出し、相手にしていた小型ドラゴンもヒスイ姫からヒスイの竜と名付けられたジルコニスも光の粒子となり消えていった。やっと…やっと終わった…。ここまで戦ってくれたジークフリートと千代女にお礼をしてカルデアに戻った2人を見送ったあとその場に座り込む。魔力もそうだが何より体力がもう殆どない。あの合宿がなかったら絶対途中リタイアからの死だった…なんて全くシャレにならない冗談を思いながら上がる呼吸を抑えるように深呼吸を繰り返す。そんなフウカに影が掛かり何だ何だと顔を上げ思わず喉が引き攣る。その正体はフウカの推しであるラクサスなのだが、なんと言うか、フウカの位置から見上げたラクサスに迫力のようなものを感じるのだ。なるほどこれが弱肉強食か……食べられる側の野生動物の気持ちを理解しつつ私…何か…しちゃったっけ?とこれまでのことを振り返りながら内心泣きそうになるフウカ。そんな彼女の前でラクサスは膝をおりフウカと近い目線へと屈むと手を伸ばす。そしてその手に触れるのは自分よりも薄く、細く、華奢な肩。あの未来予知のような映像をラクサスも見ていた、「フウカ!」とミラが叫び何事かと思わず振り返ればフウカの右肩に大きな穴が空いていてそこから血が止め止めなく溢れ出て小型ドラゴン達がそのままフウカを襲い殺そうとして………。予知だとしても幻覚だとしてもその光景はラクサスの精神をガリガリと遠慮なく削り自分が滅竜魔導士としてドラゴンを倒さなければいけないという使命感が無ければ崩れ落ちてしまいそうだった。フウカの肩に手を添えて、赤黒い穴が出来ていた場所に触れて確認する。大丈夫だ、あれは幻覚でフウカは今生きている。今もあの余韻が残り嫌な汗がつたう自分に言い聞かせる。フウカも最初は推しが自分にまた触れてる!やばい!といつものように興奮していたのだが肩に添えられているラクサスの手が微かに震えている気がしてそのオタク精神が止まる。顔を見ればいつもと余り変わらない表情だがその目はゆらゆらと揺れて不安を隠しきれていない。そして自分の肩…というよりあの予知のような映像でドラゴンに撃たれた部分を確認するように執着的に触れる。あ、これは心配してくれてる…というよりそれを通り越して精神不安定になってる…。昔も自分がすっ転んで傷だらけになった時同じような目をしてたな〜。懐かしい…と思い出に少し浸りながらフウカは冷たくなっているラクサス手を両手で掴み自分の胸の前で握りしめる。「大丈夫だよ」「………」「大丈夫、私は生きてる」怪我はしてるけどね、と少しおちゃらけつつ笑う。痛かったけど、大変だったけど、しんどかったけど、それでも私はちゃんと息をしてこの世界で生きてるよ。そんなフウカの姿にラクサスは1度深呼吸をし、ゆっくりと瞬きをする。そうすればその目から不安は消えて、フウカが握る手に温かさが戻っていく。言葉1つ笑顔1つでなんて単純なんだと自分に呆れはするものの、彼女の言動一つで振り回される自分がいるのだからこれはもう諦めるしかない。またいつも通りのラクサスへと戻りにこにこなフウカ。やっぱりいつものラクサスが1番推し!!手を繋いだままラクサスは立ち上がり、それに釣られるようにじゃあ私も…と思ったのだが悲しい事にほかよりも貧弱な足は一日中走ったり戦ったり飛んだりした事に悲鳴を上げて言うことを聞かない。まじか、まじか、「……立てるか?」「…無理です……引っ張って…」うぅ…ごめんね…と言葉を漏らししょぼくれるフウカに思わず笑を零しながら手を引いて軽々と立ち上がらせる。ひぇ…やっぱり力持ちさん……。推しが男らしすぎて…好き…なんて気持ちを抑えに抑える「ありがとう」「気にすんな……もし歩けないんだったら抱えてやろうか?」「それは!大丈夫です!!」にやりと悪い笑顔を浮かべるラクサスにフウカは恥ずかしさだったり推しのかっこよさだったりで頬を染めて否定する。さっきまでシリアスっぽくなかった!?誰が壊した!立てなかった私か!!いつも私が原因じゃんか!!なんて1人漫才をしながら冗談だとまた笑うラクサスと共にマカロフ達のいる方向へと向かっていった。
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きつく締められたコルセットに呼吸のしづらさを感じながらも全身鏡に映る綺麗なドレスを着た自分の姿に顔がニヤけそうになる。オタクであろうと拗れていようとフウカはやはり女の子で自分が着ている、ということを除きその衣装とデザインに可愛い…可愛い…と白を基調にしたドレスに目を輝かせる。鯖達の衣装も可愛いけれどやはりこういったものも捨てがたい…そして何より、同じ部屋の中でドレスへと着替え終わったユキノ達を見る。可愛い人が着るともっと可愛い!!「本当に…このような服を着なければならないのですか?」「うん!!すごく似合ってる」「素敵よユキノ」「ユキノちゃん可愛い〜!」可愛い可愛いと褒めていればユキノは「フウカさんも似合ってます」と小さく笑みを浮かべ、その姿に思わず心臓を抑えて吹っ飛びそうになる衝動を抑えるフウカ。お世辞でも推しに言われたら駄目だ…死ぬ…。なんて事をしつつミラ達の着替えを終えるまで待ち、そしてその部屋にいた全員でパーティが開催されている城内へと入った。「ほあ……ひろい…すごい…」「フウカの語彙力が消えた!」城の広さと豪華さと…色々と想像以上なそれに元々ない語彙力がさらに低下しそばに居たリサーナに心配されたりする。それでフェアリーテイルが集まってる場所に行って見たことの無い飲み物とか食べ物とかを見てまた語彙力が下がりそうになりながらそういえば、と仲のいい雷神衆やラクサスの姿を探す。目当ての1人ラクサスは周りよりも身長が高いためすぐに見つかり、ラクサスがいるならそのそばに雷神衆もいるでしょ。ともう当たり前のように(実際その通り)近づくのだが足が止まる。ラクサスの周りに多数の女性たち。ラクサス様〜と腕を絡み触れる綺麗な女性たちに何となく小骨が刺さるような違和感。あれ、あれ、これは知ってる、でも、だって、もしかして…と思いすぐに否定する。ないないない!これはあれだ!そういうのじゃなくて推し同士の絡み以外地雷になってしまったんだろうな!うん!とわざと見当違いな事に無理やり当て嵌めてなかったことにして、近くにいた雷神衆の方へと向かう。「お!フウカも来たな」「ビッグスローが兜外してるなんて珍しいね」「ま、こういう場だしな」今なら眺め放題だぜ!と冗談で言うビッグスローにあらあらいいんですか〜?なんてこれまた冗談で返したりして笑う。そんな2人にエバとフリードも近づき色々話してみんな似合ってるな〜なんて眼福眼福と拝みながら話すフウカにあんたも似合ってるわよとか皆から返ってきてうっっっ推しに褒められた…っっなんて照れまくる。そんなフウカを見てラクサスは自分に絡んでくる女性達を振りほどき4人で固まっているそこへと向かう。それにフウカ達も気づき自然と輪の中へ入れるように間を開けるのだがここで違和感、そして雷神衆のみ察知して少し2人と距離を置く。当のフウカはいつもより顰め面のラクサスが自分の姿を下から上まで見るため、え、何事?と不思議に思っているフウカを置いてラクサスは少し恥ずかしそうに口を開く。「あの、」「こういうのは」「あ、はい…」「…あまりらしくねぇし柄じゃねぇけど」目を逸らしたかと思えば視線は何回か宙を泳ぎそしてフウカの元へと戻っていく。「似合ってる………いつもより綺麗だ」「……ひょえ……」「…どうした?」「大丈夫かあいつ」「キャパオーバーでもしちゃったんじゃない?」よく見れば若干血色のいい顔で気恥しそうに自分の姿を讃美するラクサスにフウカの思考は爆散し宇宙が背景の猫が代わりに漂う。推しが推しが…え、ゆめ?え、。そんなフウカを見て雷神衆がこそこそと何か話しているが今のフウカには何も入ってこない。「ら、くさすも、…うん、あの…かっこいいですね、いやそれは、いつもなんだけど…いつもなんだけどさ」大切なことなので2回。まるでアイドルに会ったオタクのようにしどろもどろな口調になるフウカ。だって目の前の推しはいつもの格好ですらかっこいいと言うのに今の正装はまるで貴族みたいで、それと個人的に首に黒いチョーカーが着いてることにとても興奮を覚えたのだ。それを見て語彙力どうした…と本日二回目の心配をする雷神衆。そしてラクサスは誰が見ても顔を赤くし恥じらいを見せるフウカに瞠目した後口角をあげる。うっっっやっぱり顔がいい…!未だ顔の熱も引かないまま顔を横へと逸らすと面白そうにニヤニヤと笑うエバ達、あ、これはまずい…。「あらあらいつも思ってたの?」「まぁラクサスだしな」「でェきてぇる」「できてない!待って!そんな面白そうな顔をしないで!」「まぁお前俺の顔好きだもんな」なんで知って!?と聞けばバレバレだったと返ってくる。そんな…そんな…!あまりの恥ずかしさに穴を掘って穴に入りたいだとかここからシンデレラよろしく一目散に逃げ出したいだとか思いさっきよりも顔を赤く染めるフウカ。そんな彼女がいじらしくてラクサスは自分の顔をフウカに近づける。「ビッグスローじゃなくて俺の顔を見ろよ」「ぁ…ぅ……」たすけて…たすけて…と雷神衆の方を見るがにやにやと見てるだけ。う、うぅ……これ以上はいけない、これ以上は推し過剰摂取でやばい事になる…。混乱しすぎて目を回しそうになっているフウカに悪ぃやりすぎたなと言葉とは反対に全く反省していないがラクサスは顔を離しフウカが落ち着くまでドレス姿のフウカを目に焼き付けるように見ていた。
やっとこさ落ち着気を取り戻しそれぞれ飲み物やら食べ物が乗った取り皿やらを持ち話していればちょうど中央あたりが騒がしくなり、それが伝染するように広がっていき一生に一度のようなパーティであるにもかかわらずまるでフェアリーテイルのギルドのように騒ぎ出す。目の前を物が飛び、人が飛ぶ。それにラクサス達も巻き込まれ、受けて立つとでも言うかのようにラクサスは持っていたグラスをフウカに預ける。なんで、なんでこうなるかなぁと呆れていれば起きたものはしょうがないと乱闘に自分も巻き込まれないように飛んでくるものを避けていればその空間をアルカディオスの声が駆け抜け騒ぎは止まる。陛下のお言葉、フウカは1度もここの王様の顔を見たことがなかったので一体どんな人なのだろうかと興味で見上げる。「皆の衆!!!楽にせよ!!!かーーーっかっかっかっかぁ!!!」俺が王様だ!!と王の冠を被り騒ぐナツにな、ナツ!?!?この会場で全然見なかったのにそんなところにいたの!?!?なんて驚きつつもあの戦いの後だからか、やりすぎだと思いつつもどこか安心し笑みが零れた。
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パーティも終わり荷物もまとめてクロッカスを出てマグノリアへと戻るフウカ達。フウカはやっぱりギルドの中で1番仲良しみたいなとこがある雷神衆とラクサスと一緒に帰るんだけど、道中の馬車でパッと見なんでもないというような顔をしながら外を眺めるラクサスに乗り物酔いが悪化しないか皆でハラハラしたり、しながらやっとこさ目的地に到着。それで先に着いていたマカロフ達のところに集まって、全員集まるのを待ってから街へ。街に行ったら町民の人達が集まっていてパレードのような盛り上がりの中作られた道を歩くフウカ達。凄かったぞ!とかかっこよかったぞ!とか色々声がかかるしフウカもフウカでこんな拍手喝采の中歩くって言うのは慣れてないし気恥しいしで無駄に緊張しながら歩く。あの時活躍したのは私じゃなくて王様だし…!なんて脳裏に高笑いするギルガメッシを浮かべていれば、さっきまで祝い酒と言って盛り上がっていたカナに注意していたラクサスが近寄りフウカの頭を掴む「な、なななに?!」「何じゃねぇよ、何考えてるか知らねぇけど今は街の奴らの前なんだからもう少し嬉しそうにしとけ」じゃなきゃわざわざ集まってくれてんのに悪ぃだろ。そんな言葉と視線の先で国王杯を掲げるナツ達の姿にフウカは色々と考えを一周させて「ま、私の魔法に変わりはないしな!」と前向きに完結させると、そだね。と返し笑い、ラクサスはその表情を見ると掴んでいた手を離してペチンと軽く叩き行くぞ、とフウカの前を歩く。そんな背中を見てこじれた諸々を耐えつつもそろそろ私の脳細胞が死滅しちゃうから叩くのは勘弁してくれ〜!いやそんなところも好きだけど!!となんとも言えない気持ちになった。そして町長からの贈呈品として新しいギルド(しかも大浴場つき)にマスターが泣きながら感激の言葉を叫び、フウカもあまりの豪華さに感動していた。
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冥府の門
大魔闘演武から数日後、あの大会に優勝したからかフェアリーテイルに舞い込む仕事が多い上に重たいものも多くて目が回りそうな毎日を過ごしていたフウカだったが、俺たちズッ友ダヨてな感じで雷神衆が元評議員のヤジマさんが経営しているレストランの手伝いという比較的軽い仕事一緒にいこ!って誘われてブラック社員よろしく精神をすり減らしてたフウカはその誘いに喜んで着いて行った。着いてったら着いて行ったでそこでそういえば私料理なんて人並みかそれ行かやんけ!!とかエバよりも貧相な身なりで接客とか客から怒られんじゃね!?とか諸々な心配が湧き上がってたけどラクサスと共に買い物係に任命されよかった〜とほっとしながら2人で買い物。フウカがメモを見て買うもの確認しながら見た目がいいものとか選んでラクサスはそういうのは詳しく分からないからとかそんな理由で口出しはせずにフウカの後ろについて行きながら買った荷物を奪い去って自ら荷物持ちになる。そんな推しの姿にうっっこれ少女漫画で見た事ある!!なんて貧相な少女漫画知識を思い出しながら必要なものを買っていく2人。そんでメモに書いてあった物全部買ったしよし帰ろう!ってなるんだけど如何せん初めて来た待ちだから思いっきり道に迷う。「…迷ったか」「…迷ったね」こっちか、あっちか、って一緒にウロウロとして街の掲示板とかないかなーなんて言いながら歩いていれば穏やかな街に突然爆発したような音が響き建物の間から不自然な竜巻のようなものが見えた。微かに感じた不穏な魔力とあの場所ってもしかしてと勘づいた時フウカはラクサスから荷物を押し付けられ反射的に受け取る。「先に行く、フウカはそれ持って後から来い」「え!?」ちょっとラクサス!?と言葉を出す頃にはラクサスはこの場から消えてフウカ1人。まぁラクサスがいるし…雷神衆がいるし…大丈夫、だよな、うん。と納得しフウカは今自分の腕の中にある重い荷物に早くも腕が震え始めた事に貧弱な体め!と自分自身を罵りながらわっせわっせとレストランの方向へ向かっていった。目の前に壊れたレストランを見つけやっとこさ辿り着けばラクサスが丁度あの魔力の原因だった人とも獣とも呼べないそれを倒し地面にクレーターをつくりだしていた。ひえぇ強い…てかあれ何ぃ…ライオン?人?キメラ?うわ怖…なんて引きながら瓦礫と化したレストランの中へ入り荷物を地面に置く。傷だらけになっている雷神衆やヤジマの姿に心配しつつ声をかけたりしていればラクサスに「おう、遅かったな」なんて言われて、だって!荷物が!女子にはこれぐらいの重さでもキツイんだよぅ!と反論を飛ばす。見てくれよこの腕…あなたの腕より細いのよ…と付け足そうとしてやめる。だって自分の腕よりエバの腕の方が細いという悲しいことに気づいてしまったから。しくしくと心の中で泣きながらあのよく分からない人もどきをどうするのか聞く。普通なら評議院に…となるのだがどうやら評議院が何者かに爆破され、トップであった9人の議員全員が死亡してしまったらしい。上が機能しなければ下も機能するはずもない。「じゃあどうしよっか」「妖精の尻尾に連れ帰って尋問すべきでは無いか?」「アラ私そういうの大好きかも」繋がったソーセージを鞭のように引っ張りポーズを決めるエバにそんな感じするな〜なんて思いつつ現評議院どころか元評議院も狙う理由が分からず彼らは一体何を狙っているのかとフリード達と思案していれば地面に付した敵が口を開く「妖精の尻尾……か」「!」「まさかこれほどの魔力を持った人間がいたとは計算外。想定外のダメージ、我は1度死ぬしかないか」「死ぬ…?」「何言ってやがる」感情のない声で淡々と話す敵の言葉に引っ掛かりを覚える。死ぬ、1度死ぬとかどういうことか。生き物は1度しか死ねないというのに彼はもしかして何回でも死ねる、そう言いたいのか「相手が悪かった。……ということだ人間」ラクサス達の問いにそれだけ答えると敵の体は黒い霧へと代わりその姿を消す。これが彼にとっての死だった。どんどんと広がっていくこの黒い霧は一体何なのか、けれど一つだけ分かる。これは絶対に良くないものだ、そんな時何処からかあの敵の声が響く「人は厄災には勝てん。これは「魔障粒子」空気中のエーテルナノを破壊し汚染していく」「アンチエーテルナノ領域!!?」それをフウカも知っていた。むかし鯖達と一緒に読んだ本の中に書いてあったものの一つ。魔力欠乏症や魔障病を引き起こす粒子…。フウカは慌てて手で口と鼻を抑えるが遅かった。息苦しくズキズキと身体中が痛み視界が回り始める。何か、誰か、回復系のサーヴァントを呼ぼうとするが彼らもこの世界では魔力を持つ為、この霧は彼等にも害を及ぼす可能性があり思いとどまる。「唯一の弱点は我の体を再生する為に本部に戻らねばならん事」「……!!」「冥府で会おう死人達よ」どんどんと濃くなる黒い霧、早く霧のない所へ避難しようとするがヤジマを始め、1人、また1人地面へと力なく倒れていく。倒れた人の元へと動こうとしてもその足はついに力が抜け膝をつく。ズキズキクラクラとした波が襲いかかり視界がぼやけ遂にはフウカも地面へと倒れる「誰も死なせねぇ!死なせねぇぞォ!!!」「ラクサス!!口を塞げ!!」しかしラクサスはフリードの忠告を無視し、逆にそれを自ら吸い込み食べていく。その姿を床に伏したフウカも見ていて、やめて、お願いだから、やてめ、死んじゃう、止めようと手を伸ばそうとするが手に力は入らずピクリとも動かない。「滅竜魔導士の肺は少し特殊なんだ、こんなもん全部吸い込んでやる」「よせ…やめろ…」「……ぁ…」ラクサスと言おうにも口すら動かず声も満足に出ない。フウカはぼやける視界の中、唯一立っているフリードに何かを頼みそして地面へと倒れるラクサスを最後に気を失った。
暗闇の中で誰かが自分を呼ぶ。これは知ってる、知ってる声、私の声、でも違う…真似したようなそれで呼ばれる。おいで、私の大切な、おいで、おいで、おいでおいで…私の大切なワタシ。思い当たるのは一つ。やっぱりお前か…あの天狼島以来出てこなかった為お、アクノロギアに巻き込まれて消えたんか!なんて思っていたものの残念ながらそんなことは無かったらしい。ここは意識の中だと言うのにそんな自由な事を考えられるのはここが特別な所だからか、それとも意識だけをカルデアへと飛ばしたりできるフウカだからか。今も尚自分の事を呼び続ける存在に行かなきゃ、と何処か自分が向かわなきゃ行けないという使命感を感じる。そしてそれと同時に、共鳴するように暗闇が白に飲み込まれていく。