目を覚まして初めに見るのが上から見た街並みだなんてこんな体験世界で何人いるんだろうか。あれから何時間経ったのか、なんで自分達は地面で寝てるのかなんで私はほぼ半裸に近い状態なのか…等々等々他にも聞きたいことがあるが今はそんな事よりも呼ばれた所へ向かわなければと未だ魔障粒子で身体中が痛むもののそれを無視して無理やり体を起こす。「!あんた、起きたのかい?」「ポーリュシカさん…」無理はするな、ここに居ろと案じてくれているがための言葉をポーリュシカはフウカに送るがフウカは再降臨でエルキドゥへと変わり立ち上がる。あぁ、魔力を使う時ちょっと痛いな…。慌ててポーリュシカは止めに入る。「な、にやってるんだい!?ここで大人しくしてな!」「そうしたいんですけど……、呼ばれているから」「呼ばれてる?」一体誰に、なんのためにと混乱するポーリュシカをおいてフウカは1度横目で倒れているラクサス達を見た後このよく分からない地面に空いた穴へと走り出し後ろから聞こえる制しなど聞こえないふりをして中へと飛び込んで行った。
そんでその中で自分を呼んでいる声を頼りに歩き回って入った大きな部屋でシャドウサーヴァントと自分の形をした黒い靄に会って、戦闘開始!って感じになるんだけど今回はフウカもサーヴァントを召喚することが出来てフウカ対偽物、シャドウサーヴァント対サーヴァントって感じで戦う。やっぱり聖杯であの子になりたいとか願っちゃったせいでシャドウサーヴァントの強さはフウカが召喚したサーヴァントと同じくらいの強さでフウカは戦いながらどっかのポケットのモンスターの映画を思い出しちゃったりする。そんで戦ってた途中でウォーレンの念話が入ってフウカにとっては詳しく分からないものの色々といい事もあったりやばいことがあったりと聞いて少しずつ状況を掴んでいく。そんな中で突然雑音が入ったかと思えばお前らは死ぬ宣言し始めてなんやて工藤!?と驚くフウカ。そして突然地面が動き、建物がフウカ達を飲み込んでいく。それはフウカが召喚したサーヴァント達も同じらしく一瞬にして飲み込まれる。が、外で精霊王が全方面攻撃で建物自体を崩したおかげで復活!からの再戦!途中でここで起きてることを伝えるためにホームズが自分の魔力で顕現してフェイスの事だったり冥府の門の事だったりを教えてくれる「情報ありがと!でも出来ればこれ手伝ってくれないかな!?!!」「無理だ、私は戦闘系に関しては専門じゃないからね」「今それ言う!?」「ははは」地上に降りてもなお戦うから体力も魔力も消耗するし、何より魔障粒子のせいで喉がやけるように痛く、口の端から血が漏れでる。それと、とホームズは続けてここら一体の魔力はどうも我々とはそりが合わないみたいだ、だから自らの魔力で顕現しても宝具を打てるほどの物は残っていないとかいうとんでも情報ぶっ込んできてふぁっ!?ってなるしじゃあ私が召喚したサーヴァント達は!?って心配してみたら全員未だ互角に戦ってるしホームズからまた付け足しでマスターを経由した魔力なら大丈夫だと言われ、じゃあ私はこれで、またなにか分かったら伝えに来るよ!なんて行って戻っちゃうから思わずホームズーー!!って叫ぶし一緒に戦ってたマシュに落ち着いてください先輩!って宥められる。
↓
途中でアクノロギアが登場したりそれを止めるためにナツが父親だと話したイグニールが登場したりと目視で確認するもののフウカの戦いにはほとんど関わりはないためにほぼ向こうは向こう、こっちはこっちの戦いって感じ。その裏でポーリュシカから話を聞いたミラ達がフウカのことを心配し探しに行くものも出てきているが当の本人はそんな事知らないし、途中でマカロフからの念話でギルドの地下に迎えって指示で断念しちゃってほとんどの人達がギルドの方へ向かうから会うことも無い。それでフウカが許可出したからサーヴァント達がそれぞれ宝具展開からの何とかシャドウサーヴァント撃破。残りは偽物の自分だけ。魔障粒子で吐血はするし身体中ボロボロだしなフウカ、でもサーヴァント達と一緒なら倒せると思った瞬間運悪くフェイス発動からの魔法解除。サーヴァント達もフウカも状況が読み込めないまま鯖は消え、再降臨も消える。そして影はその瞬間を見逃さずフウカの首をつかみ地面へと押し倒す。「ねぇ、愛されるってどんな感じ、生きるってどんな感じ、ちょうだいちょうだいちょうだい………あは、美味しいな」「…ぁッ……カハッ」魔力はフェイスで消され生命力はどんどんとその掴まれたてから奪い取られていく。これはほんとにまずい、ごぽごぽと口から血が溢れ出る。このまま全部、と思った時突然魔力が戻る感覚フウカはすぐさま再降臨でまたエルキドゥへと変わるとゲートを開き鎖で影を刺しぶっ飛ばす。体を起こし立ち上がろうとしてもこれ以上体が動くことなくすぐ再召喚ができるほどの魔力が戻るまで影を睨みつける。影の体はフウカの突然の攻撃に防御することが出来ず左半分が削り落ちていた。「あ、あ…惜しかったな…あともうちょっとだったのに……また邪魔されちゃった」「………」「でもいっぱい貰っちゃった、嬉しいな」でもこの体じゃすぐには無理だから…次こそ、次こそは全部ちょうだいね!と影は消える。助かった…?と一息ついたと同時に血が口から出る。あ、……これおっきーと同じ……上手く息が吸えずに咳き込む。蹲りうるさい程なる心臓を抑えるように服越しから強く握る。死にたくない…そんな気持ちが駆け巡った時右手にある令呪が赤く光る。そしてその光は腕に伸び、心臓がある場所へとたどり着くとその光は消え、代わりに赤い紋様のようなものが描かれる。しかも右手にあるはずの令呪は三角使い切ったかのように消えていた。それに不思議に思っていれば、更にいつの間にか落ち着いた心臓と呼吸にこれまた首を傾げる。そんで、どうにか立ち上がってギルドがあった方向へ。
↓
最初にミラがボロボロで血塗れなフウカを見つけて駆け寄りなんで無茶するの!とか大丈夫なの!?とか怒られるし、皆にも同じような心配されるし、マカロフには程々にしろと言われるし更にはポーリュシカさんにめちゃくちゃ怒られる。死んでいたかもしれないという言葉にドキリとしながらもそれを反省しているかのように聞き続ける。それでそのまま有無を言わさずラクサス達と同じ病院へ直行。そこでポーリュシカが作った血清を打ってもらい、あんたは絶対安静だからね!と強く言われて思わず頷きまくった。それで夜、ベッド上に座りながらぼぅとしていれば暗い部屋に入る光。「エルキドゥ…?」「大丈夫かいマスター」眉を八の字にして心配そうに笑顔をうかべるエルキドゥに大丈夫だよと笑う。けれどエルキドゥはフウカのその表情を見て今度はその笑顔を消して手を伸ばし、優しくフウカを抱きしめる。「えっっっ、えるきどぅ、」「強がらないで」「!」「僕は兵器だし精神も人間よりじゃない。でも分かるんだ、君の事は。だってマスターとずっと一緒だったから」ゆっくりと頭を撫でる。怖かったね、恐ろしかったね、辛かったね、痛かったね、…そんな言葉にフウカの目に涙が浮かんでくる。怖かった、死にたくなかった。痛い事も苦しい事も辛いことも感じたくなかった。だって前はこんな危ない事なんて起きなかったから。平和の世界にいたから。すぐ側で自分の命を虎視眈々と狙っているものなんて存在していなかったから。本当は泣き叫んで誰かの後ろに回って惨めに命乞いをしたい。でも、大切だから、ギルドの皆は家族のように大切で、だから守りたくて、私は私のサーヴァント達は強いからとそんな気持ちを地面に埋めて上からコンクリートで被せて気づかないようにしていた。「しにたくない……」「うん……僕達も死んで欲しくない」「まだ生きていたい……」ポロポロと涙が溢れ流れる。死にたくない、生きたい。でも分かる、自分の事だから。今回の事で私の寿命はきっともうほとんどない。逃げたい、けれど死んでしまう。戦いたくない、けれど死んでしまう。この先こんな体で勝てるのか、もう全て諦めた方が楽なんじゃないか。そんな考えがぐるぐると回る「ねぇ、マスター。マスターは1人じゃないんだよ?僕がいるギルもマシュも他にも沢山のサーヴァント、それに君の居場所であるギルドにも居るでしょ?」「………」「それに力は弱まってるし、あの女を入れるのは癪だけど君には神も味方に着いてるんだ。もしかしたら幸運EXの力がどうにかしてくれるかもしれない」僕だってその気になれば幸運の数値をいじることが出来るからね、どこか自慢げに話すエルキドゥに思わず笑いが込上げる。そうだ、そうだったなぁ…私よく考えたら200人以上の大英雄が味方にいるし、妖精の尻尾…ラクサス達も味方なんだよなぁ……うわぁ最強過ぎ……。エルキドゥを抱き締め返しながらそっかそっかと笑うフウカにエルキドゥも笑顔を浮かべ回した腕の力を込める。そして「そろそろ出てきたら」「ん?」エルキドゥの言葉に部屋の中が光るそして身体中に衝撃、うっっっお腹が!と下を見れば笑顔のジャック、他にもエレシュキガルやらキャスギルやらマシュやら清姫やらノッブや…そっから皆がフウカをもみくちゃにして、フウカは推したちが優しい好きー!ってここに来て大泣きしちゃうフウカ。慌てるサーヴァント。その姿にまた笑っちゃうフウカ。それでそんな中やっぱり今のままじゃダメだな…とギルドの事も聞いていたためちょうど良かったとひとつの決意をした。
↓
翌朝、いつもの服を来てエルキドゥに頼んで置いた荷物を持ち病室を出る。それでスキル気配遮断でこっそりラクサス達がいる部屋に行って一人一人顔を覗き込む。皆あの時より安らかな寝顔に良かったなんて安心しながら見て回ったラクサスの顔を見た時止まる。うわやっぱ顔良………。さすがここでの最古の推し……なんて感心しながら掛け布団から出ていた手を握る。自分よりも低い体温ではあるもののその温かさに心が落ち着く。うん、うん、やっぱりそうだ、そうだったんだなぁ…いやぁやっぱり認めたくなかった……目を閉じて開くうん、再確認するとやっぱり恥ずかしい。ねぇ、ラクサス、私貴方のことが好きです。そう心の中で呟いてじわじわと湧き出る小っ恥ずかしさに乙女か!!!と突っ込みを入れて手を離すとそのまま部屋を出る。扉に背を預けて一息置く。「……またどこかで会おうね」小さく言葉を吐くと病院を抜け出した。そしてそのまま街をの中を歩き最後にもう何も残ってないギルドの跡地へと向かう。そしてそこに立つのはミラ。あ、みらさん………なんて思いつつ声をかければその顔はいつもの笑顔はそこには無い。「……どこかに行くの?」「…うん。ここには、そうだな…ギルドが復活すれば戻るかも」「…ラクサス達には」「言ってない。というか言えないでしょ。無理やり起こしたくないし」その後一言二言お互いに話す2人。そういえばミラとも長かったな〜。と比較的に歳が近かったし推しだったからって理由で友達の中で長い関係だったと思い出して懐かしむ。「ねぇミラ友達として一つ頼まれてくんない?」「…しょうがないわね、頼まれてあげる」「ありがと」それで、フウカはもし私の事を聞く人が居れば私は元気で過ごす気でいるから心配しないでね、的な軽い言葉を伝言としてミラに伝える「その伝言ほとんどラクサスに向けてじゃない?」「まっっっ、えっ、」「なんてね。わかった、ちゃんと伝えておくわ」そんな気はなかったもののそう言われるとそうとしか思えなくなる。っていうか、あれ、もしかして気づいてますか!?なんて聞きたいもののなんてね、なんてはぐらかされてしまわれた為やめておく。私はやっぱりその笑顔には逆らえないのです…可愛いから。「それじゃぁもう行くね」「えぇ…気をつけてね」「ミラこそ。…またね」さよならとかバイバイとかの方が、と思ったりもしたがこの先またもう一度会いそうな予感がしてフウカはまたねと手を振り、ミラはそれに振り返す。そしてそのまま歩き続け街へと出る。街がもう豆粒ほどの大きさで、さて、これからどこに行こうかと迷っていれば光。「近くは自由気ままに旅をするのはどうでしょうか」「お、それはいいね、また昔みたいに色んなところに行ってみようか」戦闘服ではなく眼鏡をかけたマシュの言葉に、妖精の尻尾に入る前にしていた旅を思い出す。うん、うん、そうだね。あの旅を再開させるのもいいかも。なんて思いつつマシュと笑いサーヴァント達との旅の途中を始めた。
↓
冥府の門襲撃から約1年、青い天馬にいたラクサスと雷神衆達の元に久しぶりとも言えるガジル達が顔を出す。一体どうしたのかと聞けばフェアリーテイルが復活しエルザ達やマカロフを全員迎えに行くためアルバレス帝国へと向かうと話す。そして更にミラが続ける「でもその前にもう1人お迎えに行かなきゃね」「もう1人?」ミラの言葉にラクサスの脳裏に1人の少女の姿が思い浮かぶ。笑顔の似合う少女、あれから1度も顔を見ていない彼女が今も色褪せずにラクサスの心に居座り続ける。ミラはラクサスが瞬時に思い浮かばせたであろう人物が手を取るように分かり愛されてるわねと心の中でも笑う「今ラクサスが思い浮かべている子で合ってるわ」「…居場所は分かるのか」「確定ではないけどね、でも自信はあるのよ」その自信については分からないものの久しぶりに彼女に会えるかもしれないということにラクサスも聞いていたフリード達も自然と笑みがこぼれる。彼女は今何をしているのだろうか、色々と話したい事がある、聞きたいことも…そんな気持ちを抱えつつラクサス達は一夜が船を出すという言葉に甘えブルーペガサスの船を滅竜魔導士用にカスタマイズして、その場所へと向かった。
さてそんな彼女基フウカは人の気配もなく植物もない、ただただ広い荒野のような所にいた。普通の人なら餓死だのなんだのしそうなものだが、素敵な事にフウカの周りには普通が通じないサーヴァント達。水がない?じゃあ幸運EXの私達が水脈を当ててあげましょう。食べ物がない?大丈夫です野鳥も野生動物もたとえゲテモノだろうと等しく栄養。我らが狩りも料理も致します。何?寝床がない?なら我が直々に建ててやろう!等々と気がつけば生活に困ることは無くなり、更には人もいないことから遠慮なく特訓として宝具を撃て、全力で戦い合える。いやこれに関してフウカはほぼほぼ泣きながら頑張ると言った感じだったが戦闘狂や体を動かすのが大好きな鯖達は大喜びだった。ただ、ケホリと咳をし口を抑えた手には赤いそれが着いているのを確認しそれを拭く。ただ、あの時取られた生命力はダヴィンチちゃんや医療組やホームズが調べあげた結果ほぼほぼ奪い取られ、今こうして心臓が脈打つのは普通ならありえないことだと言った。それがどうしてここまで生きているのかといえば未だ消え続けている令呪のおかげで、あの時強く生きたいと願ったため令呪が反応し三角全て使い切り延命を可能にし、一日一角回復するそれを全てそっちに回すことで更に延命の持続性も可能にしたらしい。けれど完璧元気になったかと言えばそれはノーだ。現に今ひとつ咳をしただけで血が溢れる。吐血サーヴァント沖田総司のようになってしまったのだった。生命力の残りから1年と少しは問題なく、その先は誰にも分からない。けれど生きていける確率は低く早くあの影を倒し奪われたものを取り返さなければ手遅れになると語られた。そしてその1年は強くなる為修行という時間ですぎていき底は見えてきている。山と言うには低い丘の上で風に吹かれる。そろそろ動こう。丘から降りてあの王様趣味の寝床(ホテル)にでも戻ろうと来た道を帰ろうとした時風と共に懐かしい魔力を感じた気がした。
↓
彼女を迎えに、とまでは良かったのだが船の上から見える景色が人の町を通り過ぎ、村を通り過ぎ、森を通り過ぎ最終的に離れ荒地のような場所に辿り着いたことにラクサス達は少し不安に思う。あいつ、ほんとにこんな所にいんのか…?どう見ても人が生活できるような所ではなく動物でも怪しいぐらいの土地に思わずあの子死んでないわよね…?という不吉な発言をしたエバの言葉にラクサス達は否定できなかった。そんな空間にミラが入ってくると進行方向の先を指さす「見えてきたわよ」「……んだあれは?」「なにこれ?クレーター?」「隕石でも降ってきたのか?」ただただ広がる荒野に突然いくつもの大きなクレーターが現れた。他にも崩れた山や斬られた丘、不自然な割れ方をした地面、一体ここで何があったのか不思議に思う。けれどそれらを通り過ぎつつ見えてきたものにそんな気持ちなど消えかかる。目の前に現れたのはこんな荒地には似合わない黄金を元に作られた人工物。なんと悪趣味な…とここにいる何人かは思ってしまっただろうそこに船は高度を下げて近づいた。船を降りてその建物を見上げる。やはりここまでの間に彼女がここにいると言う確信は湧かずむしろ何故ミラは彼女がここにいるという自信が湧いたのか聞きたい。そんな時建物の中から眼鏡の少女が出てくる。ラクサスはその少女を知っていた、そして少女もラクサス達に気づき一瞬の間をおいたかと思えば目を見開き「せ、」「せ?」「先輩ーーー!!!」そう叫びそしてラクサス達を見てわたわたと慌て、そんな少女に落ち着けよと誰かが呟く。するとどこかから不自然な風が吹き同時に「マシュ、急にどうしたの」と聞き覚えのある声が耳に届きその人物に目を向けた。
↓
突然のマシュの呼び声にお、なんやなんやと再降臨でアルジュナオルタになり瞬間移動のようにマシュの元へとかれり姿を解く。わたわたと慌てるマシュの姿に可愛いな〜なんて思っていればあの時感じた魔力とマシュの指す方向に顔を向ける「あ、」「フウカ…」「ぁ…え、らくさ…ん?、みんな……え、は!?ゲフッ」「先輩ーーー!!!!」突然の推したちの来訪、更にはやつ一年前に自分の恋心を自覚する要因となったこの世界の最推しに混乱し混迷し、フウカの吐血スイッチがONになる。すぐに慌てて手を抑えて咳き込み、そんなフウカの姿に全てを知っているマシュは更に慌てふためき、そのマシュの声になんやなんやと見に来たダヴィンチちゃんやらエルキドゥやらエレシュキガルやらベディヴィエールやらモリアーティやらが顔を出し咳き込むフウカを見てそんな彼女を隠すように囲み大丈夫?大丈夫かい?と心配する「ま、マイガール!」「マスター!?」「ま、なんか、詰まっ…ゲホ、」「ちょ、ちょっと大丈夫なの!?」「ゆらさないで……うぇ…」「あっはははは!!」「ダヴィンチちゃん!」血とは別の何かが出てきそうになりつつ落ち着きを取り戻していくフウカにエルキドゥは他の鯖達よりも落ち着いた様子でラクサス達から見えないようにハンカチでフウカの口元と手に着いている口を拭きそれをしまう。ありがとエルキドゥ……フウカの言葉にエルキドゥはどういたしましてと笑顔を作り小声で返す。はいかわいい。そんな鯖達とフウカのやり取りに置いていかれるラクサス達にダヴィンチは笑いながら驚きすぎて噎せ返っただけだから気にしないであげてと言葉をかけ、フリード達は言われた通りその一連の流れを漫才のように受け流しておく。そしてフウカもサーヴァント達も落ち着きを取り戻し、改めてとでも言うようにラクサス達へと向き直る。「え…と、久しぶり?」「んで疑問形なんだよ」「1年ぶりだと色々と感覚が…。あとサーヴァントと野生動物以外の真っ当な人に会うのが久しぶりで…」「お前今までどんな生活を送ってきたんだ…?」「ハハ…」まぁ見ての通りな感じですよなんて曖昧に笑うフウカにここに着くまでの間に見てきた光景を思い出しアレはお前が関係していたのかと察しがつく。そして彼等はラクサス達に話した内容と同じ事をフウカに話せばフウカは嬉しそうに「フェアリーテイルが復活したんだ!」と手を合わせて喜ぶ。そしてフウカは自分のやることも含めて一緒に行くと彼等と同行することを話す。その中でレビィはところでさ、と目を建物に向ける「これなに?」「あ、これは…賢王様が…」「けんおうさま…」フウカが言うにはここに来た時誰もいないしみんな動きたい放題になるし何かあっても迷惑かけないからここに決定した時フウカが寝床どうしよう…とボヤいていたのを賢王様というサーヴァントが聞いて、だったら我が建てておいてやろう!!と目を離した隙に立てられていたものらしい。まさかこんな黄金宮ができるなんてと頭を抱えるフウカに相変わらず自分の使い魔に振り回されているのかと一年前と変わらない残念な部分に思わず苦笑してしまった。
↓
そんなこんなで船に乗ったフウカ。その前にこの建物どうしよ…、って悩んでたら事の発端である賢王様が出てきてならこれは閉まっておこう。この見た目…自分で作っておいて、いや、自分が作ったからこそ気に入った!とか言って宝物庫入りして、それを見ていたリサーナ達の目が点になって、しかも賢王様って大魔闘演武の時に出てたじゃんって言われてフウカが「いや、この方は賢王様出会って英雄王じゃないから別人」「え、じゃあ双子?」「違うよ、同一人物」とか言っちゃうからお前の使い魔は一体なんなんだよとか突っ込まれたりしたがそれは置いておく。
アルバレス帝国へ向かう途中久しぶりに雷神衆と話したりミラ達と話したりしたあと船の外へと出た。空飛ぶ船ってやば…かっこい…なんて思いながら流れる景色を見ていたフウカにラクサスが近づき、フウカもそれに気づいて振り向く。うわ…やっぱ久しぶりに会った推しの顔見るとしんどい…かっこいい…あ、少し髪伸びてる…うっっその髪型も好きです…!!なんて1人で悶えながらどうしたの?と聞く。「あれから何ともねぇか?」「あれから…あぁ。うん、平気。もう何ともないよ」思い出すのは一年前敵の魔障粒子によってぶっ倒れてしまったあの日で、それに関しては私よりも私達を助けようと大量に吸い込んだラクサスの方が心配でそのままそっくりラクサスに返せば何ともねぇよだなんて笑う。あ、その顔も好き…。1年前より大人びた推しの姿にときめく。「なんか会わない間に前より大人っぽくなったね」「そうか?…お前は余り変わってねぇな」「ですよね〜」わかってます、その事は私が1番わかってますよ…だって唯一変わったところなんて令呪だったり延命処置の部分だったりだけどそんなの服で隠してるんだからわかるわけが無い。あとは少し髪が短くなったとか服が変わったとかそれくらいだし「…俺の知ってるお前のままで安心した」「あんしん…?」ラクサスたちに何も言わず(いや、実際にはミラに伝言として伝えてはいたが)街を出て行方を眩ませたフウカ、ブルーペガサスにいた時も彼女に関する情報は全く無くそれこそ本当の意味で1年ぶりに会った時ラクサスの知っている見た目と髪も服も変わっていて更にはフウカ自身気づいていないのかもしれないが纏っている雰囲気のようなものも僅かに変化したように思えた。この1年という時間で自分の知らない所で自分の知らない転機で自分の知らない原因でフウカの何もかもが少しずつ変わってしまったのでは無いかという不安感にも見苦しい独占欲にも似た何かを感じていたが、それでもこうして話してみれば中身も表情もそのままあの時のままの彼女だった。そんな事を考えてただなんて知る由もないフウカは安心とな…?とラクサスの言葉を全く理解していないため首を傾げる。その姿にこういう所もだな、なんて思いながらラクサスは笑みを浮かべ、なんでもねぇよと一年前と同じようにフウカの頭に手を乗せてポンポンと軽く叩く。う、う、まって推しさん…その行動はダメです…前より心臓が脆くなってるのにその攻撃はダメ…心臓が持たない…。前とは違う小っ恥ずかしさとかオタク心とは違う嬉しさとかそういうのにちょっと顔を赤くしたフウカにラクサスは気づいて、自分に対してのこういう変化は嬉しい限りだな。なんて思ったり。そんな感じで2人で話したりなんなりしながら僅かな穏やかに流れる時間を過ごしていた。