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目と鼻の先にアルバレス帝国が見えてきた。フウカとラクサスはそのままずっと外にいたからそっから何か魔力とか感じて、なんか変な感じがする…。なんて思いながら観察してたら雷神衆達もそろそろ目的地だからみたいな感じで外に出てくる。んでその違和感みたいのをラクサス達に話してたら少し先の下の方で大きな砂の波が見えて皆で何あれなんて言いながらそこをよく見るとマカロフの姿「マカロフさん…!?」「うそ!」「おいどこだ」あそこって指をさして、このままじゃこの砂の波に飲まれちゃうから助けに行かなきゃなんてここから飛び降りようと手すりに手をかけた時「フウカここから動くな」「ラクサス?」「俺がやる」後ろを振り向くとラクサスは船の先、馬の頭の上へと移動する。そして突然大きな雷が砂の波を襲い打ち消す。ひぇぇぇ久しぶりに会ったら推しの魔力が倍以上……こわ…。でもラクサスのおかげでマカロフは助かったためラクサスはやっぱり本気で怒らせないようにしようなんて思いつつ飲まれることのなかったマカロフにほっとするフウカ。「ラクサス!!」「老けたなジジイ」あら〜嬉しそうな顔……祖父孫の感動の再会のようなものに心打たれる。向こうはラクサス達の姿に驚き、その声にフウカは初めて巨人化したマカロフの手の中にナツ達がいることを知る。船内にいるガジル達が一旦退くから船に乗れとマイクから指示を出し、他にも自分たちも居るよ〜!とかナツが船なのになんでガジルもラクサスも無事なのかという疑問に説明したりとわちゃわちゃ。「あれ?ウェンディ少し大きくなったか?」「少女から大人へ…だな」「子供の成長は早いからね〜」「みんな一年で成長したのよ」1年ぶりのウェンディちゃん可愛いな〜と雷神衆と一緒に1人ほけほけしてればカナがメストにこの船の中に瞬間移動をしろと命じメストはその言葉通りマカロフ達と共に瞬間移動で船へと向かう。勿論そこにいた敵はメスト達を逃がすかと砂を操り船を襲おうとするがそれはラクサスの雷で辺り一面大きな爆発を起こしその場から撤退する。ひぇ……音すご…威力すご……でもかっこい…なんて気持ちを抱えながらフウカはラクサス達と共にマカロフ達の元へ向かった。
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重なり合うように船の中に現れたナツ達にあーー!みんな久しぶりーー!!て気持ちが上がりまくる。そんでその人の山からとりあえずってウェンディとシャルルを引き抜いて久しぶりって言うとお久しぶりです!って帰ってきてにっこり。ところで隣の白い可愛い子は一体って視線を移せばその子が変身で人間に変わったシャルルだって聞いて可愛い猫って人に変われるんだ…!ってびっくりしつつなるほどなんて納得。んでナツがこんな状況でもラクサスに勝負を挑みにかかるしラクサスはラクサスでそれをウザがっててその光景に心配するウェンディの隣で思わず笑い、マカロフの方を見る。そんなフウカ達を見てマカロフは涙を流し笑った「最高の家族じゃ…妖精の尻尾!!」
その後無事何事もなくギルドへ。1年前とはまた違う外観になってるギルドにおぉ、こっちの外観もいいねなんてエバと話しつつ中に入ったフウカ。それでギルドではマカロフが帰ってきてくれたことに喜んだり久しぶりに再開した仲間と話したりそれぞれ騒ぐ。フウカもエバと話しながらラクサスの所行ったら珍しくジュビアが近づいてきて、お、珍しい…ここにはグレイはいないよ〜なんて思ってたらどうやらエバ達に用事があるらしい。「ラクサスさんもやったんでしょうか?その…いわゆる おもてなし というものを…」「おもてなし…」「たまにはね…くぷぷ……これがまたウケるのよ…」「余計な事ァ言わんでいい」おもてなし、おもてなしとな…、そこでそういえばラクサスも雷神衆もブルーペガサスに居たって聞いたのを思い出してま、まさかラクサスがホストを…!?接客を!?シャンパンタワーとか!!え、行きたかった!!何より貢ぎたかった!!推しに貢ぎたい!!!ジュビアはいつの間にはフラフラとグレイの元へ言っていたので代わりにエバに何がと興味津々で聞けば向こうもそれはねって内緒話をするようにフウカの耳に顔を近づける。がそれを聞く前にラクサスに肩を捕まれ無理やり距離を離される「お前は知らなくていい」「でも気になるな、」「フウカ」「…はい」「エバもこいつにんな事教えんな」「はいはい」 1オタクとしてとてつもなく気になる内容ではあるものの元々眼力が強い上に睨まれたら蛇に睨まれた蛙状態…強気に出れません…。とこれもまた1オタクとして引き下がる。そんなフウカと少し不機嫌な顔のラクサスに愛されてるわね〜と言う意味を含めてニマニマとエバは視線を送るがそれに気づいたのはラクサスだけであった。そのあとフリードとビッグスロー来てついでに持ってきた食べ物を渡してくれてその中に合ったパンを食べるんだけど久しぶりのまともな食べ物に美味しい…美味しい…って感動しながら食べるフウカにただのパンでここまで感動してるなんてお前あの1年何食ってたんだよというビッグスローの言葉に食べてた動きが止まる。何、何って…「なんかよく分からない鳥とか…動物とか………あとほんとになんかよく分からないものとか……」「全部正体わかってないじゃない…」「でも栄養はゲテモノ肉でも変わらないらしいから……」「ゲテモノ…」「味がね…ほんとに美味しくないの……」「顔色悪すぎだろ」円卓サーヴァントのアーサー語録その八をそのまま言い、嬉嬉として料理をする彼らの気持ちを無下にできなかったと話しあのほとんど旨味を感じなかった料理を思い出し半泣きのフウカにサーヴァントのやばさと同情が止まらない。もはやドン引き。お前のサーヴァントは一体何者なんだよ。フウカに対して過保護ではないはずなのにこの時はほらこっちも美味いから…とかあんたはもっと美味しい物食べなさい…とかそんな心配と哀れみがマカロフのついた杖の音が響くまで止まらなかった。
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マカロフの話で覚悟を決め、そして途中で現れたメイビスの話ルーメン・イストワールについて話され今度は冷や汗が出る。無限の魔力だなんて世界が狂う元でしかない、だってもしそんなものが発動して人にその力を分けたなら……私だったら宝具全開放×無限って辺りか………うーん世界崩壊。けれどゼレフも欲しがるそんなものがないとアクノロギアを倒せないかもしれないのだから酷いものだ。「私の罪から生まれた魔法がまさか皆さんを巻き込んでこんな事態になってしまうなんて……」「人を好きになるってのがなんの罪になるってんだよ。そんな罪じゃ逮捕できねえな」「え?」「何だよテメェ等!!!」あのガジルが…この1年(それとレビィの力)ってすごいなんてフウカも驚きつつウェンディ達が初代にかける言葉の数々にフウカは改めてこのギルドに入ってよかったと再確認する。しかしアルバレスの兵はどうにかなるにしてもゼレフは不死身のためどう倒せばいいのか分からない。そんな中ナツは笑うとテーブルへと乗るとゼレフは俺が倒す、そのための秘策が右腕にあると得意げに話した。で、その秘密は一体と聞けば秘密だとかえってくる。うぅーん気になるなぁ…と思いながらナツがここまで言うのだからきっと大丈夫なのだろうという気持ちが湧く。「ナツがそこまで言うなら信じようぜ」「確かにその自信はオレたちの励みになる」「大した男ね、みんなの士気を一気にあげたわ」「それがナツじゃねぇか」「確かに」メイビスもいくつか策があるが今はナツに任せると話す。そんな中ルーシィがマカロフにこれから自分達が戦う敵のことを教えて欲しいと言い、マカロフは話し始める。まず皇帝スプリガンはこの大陸では最強の黒魔道士と知られるゼレフ、そしてその配下にスプリガン13と呼ばれる先鋭部隊がいると話しアルバレスに1年間いたマカロフはその中で冬将軍インベル、砂漠王アジィール、国崩しのブランディッシュ、戦乙女ディマリア、聖十大魔導序列一位ゴットセレナ、そして他の13とは比べ物にならない大魔力の持ち主魔導王オーガスト。後は名前だけ知っているブラッドマン、ナインハルト、チエーニ、ワールの4人。「これから作戦を立てます。みなさん…よく聞いてください。ゼレフは全軍を率いて攻めてきます」ゴットセレナのような魔導士が一気にくる、それに少し怖さを感じるもののメイビスの言葉に大丈夫と自分自身に声をかける。大丈夫、私にはサーヴァントもフェアリーテイルもいる、仲間がいる、大丈夫。そしてフウカはメイビスの作戦に耳を傾けた。
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1時解散となったもののメイビスの作戦で雷神衆とは別れフウカは一応そのままギルドで待機していた。皆があれこれと準備する中フウカは1人薄暗いカウンター裏で座り込みゲホゲホと続く咳にハンカチで口元を強く押さえつけて周りにバレないようにする。何もしていないのに早まる鼓動とハンカチにべっとりと着いた血液にそろそろ本格的にやばいな、なんて考える。けれど今までの事を考えてこの戦いにきっとあの影も姿を現すはずだ。向こうはいつまでもフウカを泳がすなんて事もうしない、この戦いに乗じて全てを終わらしにかかるだろう(あれ、てことは私だけこの戦いでの死亡率異様に高くない…?)うわーそんなこと気づきたくなかったなーなんて思いつつハンカチを仕舞い膝を抱え顔を埋める。そのまま数分か…ウトウトとしていればふと自分に近づく気配、そして突然何かをバサりとかけられる。知ってる匂いに思わず顔を上げてその人物を見る「…ラクサス…?」「大丈夫か」「大丈夫…ちょっと眠くて…」またゆらゆらと船を漕ぎ出しそうになっているフウカの隣にラクサスは座る、そして何かあれば教えるから今は寝てろとつたえればフウカはその言葉に甘えるように目を瞑る。かけてくれたコートが温くて安心できて…。そのままこくりこくりと眠りに落ち不安定に揺れる体をラクサスは自分の方へと引き寄せ、小さく聞こえる寝息に耳を傾ける。ラクサスが一人うずくまるフウカの姿を見つけた時、この暗闇にフウカが飲まれていくような感じがした。もしかしたら今回の戦いの前触れなのかもしれない、傷ついて欲しくないだなんていう綺麗事なんて言わないけれどどうか戦いが終わった後も彼女が自分の隣で笑ってくれるように…。フウカの肩に回ってる腕に力を込めそう願った。
そっから何分、何時間か突然不自然で強い風が街にふく。それは街にいる魔導士全員が気づきラクサスは寝ていたフウカを起こす。起きてすぐのため目をしばたたくが鐘のなる音に意識が覚醒する。鐘の音は敵襲を示す。つまりそういうことだ。フウカはラクサスにコートを返し2人でメイビスたちの元へ向かった。
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ウォーレンの魔導データに上空から空駆ける大型巡洋艦約50隻がいつの間にかすぐそこまで迫っていてその船から砲撃が来る。けれどその攻撃は街を囲むフリードの術式で防いでナツ達のいる飛竜隊とビスカ達のいるミサゴ隊が対応し敵艦船を落としていく。そしてエルザが東から来ていた13のひとりアジィールと戦いその隙にナツ達滅竜魔導士が西から来ていた敵の相手をする。その様子をレーダーで見ていたフウカは信じられないものを見て瞠目する。「…フリードの術式に一部穴が空いた?」「まさか…敵に魔障キャンセラーが」あのフリードの術式に穴をあかせるなんてどれだけやばい人達が集まってるんだよ13!!なんて思うもギルドで待機しているフウカたちは見ていることしか出来ない。しかもレーダーにはまたひとりマグノリアに13の姿、一陣に13が3人もいたのだ。さらに追い打ちをかけるようにフィオーレ北部から300隻以上の大群が接近しその中に13が3人、南部からも同等の大群で13が4人、東部からも100万を超える大軍13が3人。三方どころか四方を囲まれていた。どう考えても最悪でしかない状況。けれど諦めたらそこで全て終わってしまう、何か策を。と練っていたとき今度は術式の裂け目から敵の魔法である強い砂嵐が街を襲いそれがギルドの中にも入ってくる。花粉が…砂が…と別の意味で苦しみながらなりながらメイビスの指示で待機組と窓を閉めてまたレーダーへと意識を向ける。そっからレーダーで13のひとりがフリード達のいる大聖堂にいる事が分かり念話を使って情報を聞き自分も向かうと言うラクサスとフウカをフリードが止める。弱点兵をエバたちが倒すが一足遅く13の1人がその手を障壁を発動しているため動くことの出来ないフリードに伸ばす。けれどタイミングよくナツから西の敵を全滅させたという報告にやっと自由に動くことが出来、フウカも存在を忘れていた一夜と共に倒し何とか一陣を凌ぐことが出来た。その流れにほっとするフウカだったが突然の爆発音が耳に届く。閉め切った窓を開けてその方角を確認すればフリード達のいる大聖堂の方向で嫌な予感が頭をよぎる。現に南東から巨大な魔力がものすごい速さで向かって来ていてそれを止めるためメイビスがフリードにもう一度術式をと念話で命じるが全く応答がない。その魔力は一直線にギルドへと向かいこのままだと直撃する、と誰もが思ったがギルドと魔力の間に青い天馬の船クリスティーナが入り盾になる事でそれを防ぐことが出来た。フィオーレ通信網でこれは私達の戦いだと各ギルドに伝わるように叫ぶ声を聞きながらフウカはラクサスと共に大聖堂へと向かった。
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爆発元はやはり大聖堂でフウカ達は急いで気を失った3人を抱えるとギルドの医務室へと運び込み1人1人じゃ間に合わないかもしれないとフウカは再降臨でメディアリリイへとなり応急処置として全体回復スキル「耐毒」をしていった。そのまま翌朝へとなり一夜を含めた全員をある程度回復させてからメイビス達の元へと向かう。そこではちょうど戦況方向をしている途中で北と南にそれぞれ剣咬の虎と青い天馬、人形の踵と蛇姫の鱗が向かってくれているという朗報が耳に入る。その情報にロメオ達が加勢させてくれという言葉にメイビスは勿論と頷く。北へはミラ、エルフマン、リサーナ、ガジル、レビィ、りりー。そして南へたナツ、グレイ、ジュビア、ウェンディ、シャルル、ラクサス、フウカが向かうこととなった。「あの機械野郎の本体も南にいるんだよな?」「…うん多分ね」フリード達を傷だらけにした敵を許す訳には行かないと強く拳をにぎりしめる。が、あれ…と思うことがひとつ。それはギルドにいた彼等も同じで南チームとして向かうナツがどこにも居ないと騒ぐ。だったら私がナツの代わりに、とエルザが申し出てくれたためそれでひとまず場が収まるがまだ傷が完璧治ってないエルザに心配が尽きない。その後ルーシィとカナに捕虜の見張りが頼まれたり現時点で1番の驚異となっている東にはイシュガルの四天王の3人とジュラが配置されたり、レーダーに西へ猛スピードで向かうナツの姿にギルドがざわめいたりとしながらフウカ達はそれぞれ北と南に別れて行動を開始した。
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ギルドを出てから半日あたりはすっかり暗闇に包まれる、特にフウカたちがいる場所は森の中のため一段と暗く感じ今日はここまでにしようと焚き火で辺りを照らし休息をとる。明日にはハルジオンに着く、今日はゆっくり休んでおくんだ。とリンゴを食べながら言うエルザに見た目に反して元気すぎる…とかあまり無理しないでよ…とか思うところはあるもののウェンディと共にうん、と返事を返す。ジュビアが持ってきた2人で入れる寝袋をグレイに見せている光景に苦笑いしつつ、まだ帰ってこないのかと見回しウェンディもそんなフウカに気づいて話題に出す。「そういえばラクサスさんは?」「なんかハラ減ったーって飛び出していったわよ」「クマでも捕まえて食ってそうだな」「流石にラクサスを野蛮人と同じにしないで…」「美味いのか?」「エルザさんよだれ…」確かにハラ減ったって言ってどっか行った時はちょっと思ったけど推しはそんなに野蛮じゃない…!なんて気持ちを抱えつつラクサスが戻ってくるのを待ってみるがそんな気配はない。先に寝ていよう、とフウカ達はそれぞれ寝袋に入ったり簡易布団を敷いたりして横になる。フウカもそのまま横になるがやはりラクサスが帰ってこない事が気がかりでステンノへ変わりスキル「気配遮断」で周りを起こさないようにそっとその場を離れた。そしてそのまま森の中を歩いていれば先の方に探していた姿を見つけて駆け寄ろうとするがそれよりも先にグレイがラクサスに近づくのを見て思わず近くの木に隠れる。なんで隠れちゃったんだろ、とか気配遮断があってよかった、とか考えながら傾聴する。「いつからだ」「!…おまえには関係ねぇ」「関係ねぇ事あるかよ、同じギルドの仲間だろ」「………」「1年前の魔障粒子を大量に吸い込んだ時のアレか?」グレイの言葉にあの時大丈夫だって言ってたくせに全然大丈夫じゃないやんけ!!なんで私に隠すの!と少し怒りのようなものが湧くが、それは自分も同じような状態なのですぐに消える。ラクサスは1つ息を吐くとグレイを睨みつける「言うんじゃねぇぞ、…特にアイツには」「そんなコエー顔で睨むなよ」「たまに発作が出るだけだ、何の心配もいらねぇ。」「……」「戦いが終わるまでは死んだって守ってみせるぜギルドをな」覚悟と微かに伝わるようラクサスの魔力にフウカはそっとその場から去る。ラクサスのあの言葉は本物でフウカは1年前(実際は8年前)のあの反抗期を思い出し笑顔が浮かぶ。あの時と同じようにギルドを思っているが行動が仲間を想うようなもので推しが成長した…!なんて感動を覚える。自己犠牲っぽいのはちょっとと思うもののそれは思いっきり私がとやかく言えるものでは無いため目を瞑るが。そしてフウカは寝ているウェンディたちの元へと戻るとあの二人が戻ってきてもバレないように再降臨を解いて早々と横になりタオルケットをかけて目を閉じた。フウカを含めた女性陣が全員夢の中へと入った時ラクサスとグレイはその場に戻ってきた。グレイは適当に地面へと横になりあの後だからか何となくラクサスを見る。ラクサスは寝ているフウカの近くに生えていた木の前に座り込む。そして手を伸ばしてフウカに掛かっているタオルケットを掴み起こさないようにそっと肩まで上げ、そのまま優しく頭を数回撫でる。先程自分に向けてきたものとは違い慈しみを含んだ優しい目でフウカを見ているだなんて当の本人であるラクサスは気づいているのだろうか。あのラクサスにこんな目をさせるだなんてという気持ちもあれば昔から一途に愛されてるなという思いもありながらグレイの意識は沈んで行った。
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次の日ハルジオンに到着したフウカ達は人魚の踵や蛇姫の鱗がいるであろう場所へと向かうんだけど、途中でラクサスはあの機械野郎を見つけたため別れてフウカもフウカでその後感じた事のある魔力に足を止めてウェンディ達と別れる。それで辿り着いたらそこにはもうほぼフウカのような見た目をした影。違いはなんかところどころ黒い物が侵食してるくらい。つまりもうそこまで似るくらいには生命力を吸いまくられたって事。それでその影が「私ね貴方を殺す為にスプリガン?の1人になったの」名前はチエーニ。なんて機械的に笑いながら言うからお前私を殺すためだけに13の1人になったのかよ!!!ってチエーニの執念にドン引く。それで今回もシャドウサーヴァント出してくるかと思ったんだけど向こうはこれが最後の戦いだからって1対1で戦おって言うからフウカも承認して戦い始める。それで途中であの吐血が出てきちゃって動きが一瞬止まりそこをつかれて捕まる。それでチエーニが最後だからって話し始める「どうしたら貴方のように愛されるの?なんで私は愛されないの、同じなのに同じになったのに…やっぱり貴方を完全に取り込まないとダメなのかな、貴方にならなきゃダメなのかな」「…私を取り込んだとしても貴方の求める愛って言うのは絶対手に入らないよ」「なんで…」「だって貴方は誰も愛してないから。誰も愛さない貴方を同じように愛する人なんていない」無い物ねだりのようにただ欲しい欲しいとだけ言って自分は誰にも関心がなく唯一あるとすれば歪んだ執着をフウカに向ける。そんな者を誰が愛するって話だ。そんなの推しの見た目でも勘弁だわなんて思いつつフウカの脳裏に過ぎるのは前世からのつながりで家族として愛してるサーヴァント、この世界で帰る場所となり仲間として愛してるギルド、そして推しであり1人の人間として恋をし愛している彼の姿。私は生きなくちゃならない、彼らのためにも。フウカの言葉に唖然とし固まるチエーニのスキをついて手から逃げ出し距離をとる。それでなんでなんでなんで…と壊れたように繰り返しながらフウカへと向かっていくチエーニにフウカは再降臨でエレシュキガルになると残りの魔力を使って宝具を解放する「天に絶海、地に監獄。我が昂とこそ冥府の怒り!出でよ、発熱神殿!反省しなさい!霊峰踏抱く冥府の鞴(クル・キガル・イルカルラ)!!」フウカの宝具はチエーニに当たり、チエーニはどんどんとその形を崩していく。それで最後はフウカへと手を伸ばすんだけどチエーニは自分を見つめるフウカの目とその輝きに自分に足りなかったものとかに気づいてそっか…私は…って言葉を最後に聖杯の欠片を残して消える。それでフウカがその欠片を拾うと今までの欠片が共鳴して1つの聖杯に。そして聖杯は突然強い光を放つと形を変えてフウカの中へと入っていく。突然のことにめちゃくちゃ混乱するし、え、私もサーヴァント枠だったの!?とか思ったりするんだけど聖杯が全て体内に入ってすぐにドクリという大きな鼓動がなり、延命処置されていた令呪が光消えていく。それで体も傷だらけで魔力と体力もほとんど擦り切れ状態だけどどことなく体が軽い間隔がしてそれで初めて聖杯の力で取られていた生命力が戻ったのだと理解する。まさか聖杯の力で治るとは…って驚きつつも良かった…なんて安心してその場に座り込んで少し休んでからラクサス達を探しに動き始めた。
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走って倒して走って倒しながら仲間を探してれば港に着くよりも先に傷だらけになり壁にもたれかかって座り込むラクサスを発見。ひえぇぇ!!!お、推しぃぃぃい!!!!天狼島でのデジャブを感じながら駆け寄る。ラクサスもめちゃくちゃ焦ってこっちに向かってくるフウカの姿にお、あいつも無事だったかなんて思いつつゆるゆると手を小さく振る。私に手を振る推し好き!!!!なんてしんどくなるが今はそれどころじゃないとフウカは再降臨でエレシュキガルからナイチンゲールに変わる。それで自分も傷だらけだけどラクサスに治癒スキル使っちゃう「おい、俺よりも自分を先にやれ」「いいの!私はその気になればいつでも回復できるから」今まで見てきた中で一番傷を作り血を滲ませるフウカ、そんな彼女から治癒を受けてるラクサスからすれば自分よりもお前自身の治癒をしろ、と女だからこそ残しては行けない傷があるだろう。と思うのだが長年一緒にいてフウカが変な所で自分の意思を曲げないのは分かりきっていたし天狼島の時痛いほどそれを理解したためそれ以上何も言えなくなる。んでフウカは推し一番みたいな思考でこんなこと言ったけどチエーニとの戦いで召喚できるほどの魔力は残ってなくて、これ13と同じくらいの敵ともう一度戦うことになったらきついなとかとか思ってたんだけどそんな時ラクサスがフウカを庇うように腕を伸ばす。眼光を鋭くして睨みつける先をフウカも釣られるように見て嘘でしょと冷や汗をかく。「なんで…」「冗談きついぜ」「ユーリの血を継ぐものか」その姿は天狼島でフェアリーテイルの敵として立ち塞がった元2代目マスターのハデスそのものだった。どうしてこの戦いに突然ハデスが現れたのか、しかも確実に敵意を持ってるし。っていうか最悪の予想がぶち当たったんだけどこんなところで幸運EXの効果を発動しないで!!なんて思いながら再降臨でエルキドゥへと変わり立ち上がる。「…動けるか」「なんとか」そっからハデスが鎖を蛇みたいに操りフウカ達に襲いかかる。魔法で作られたそれに自分自身を守る事が精一杯でハデスに攻撃を向ける所か下手に動けずにいる2人。このままこれを耐え続けても先にこっちの魔力と体力が切れてやられる、なら魔力がゴミカスしかない私が鎖を抑えて多少傷が回復してるラクサスがハデスを倒せばいいのではないかって案が浮かぶ。うん、それがいい…。それでその案をラクサスに伝えるんだけどラクサスはフウカが魔力も体力も自分より無いことに気づいてたから一瞬大丈夫なのかって躊躇うけどフウカの目に強い意気軒昂を感じて頷く。ラクサスの承諾も得てフウカは空間からいくつものゲートを開く。鎖ならこっちも鎖出してやる!みたいな謎の対抗心を湧かせつつ幾つもの束になった鎖を出現させてハデスの攻撃を止める。そして自由になったラクサスは一気にハデスとの距離を詰め頭突きをするように額をぶつける「アンタの時代はとっくに終わってんだ!初代に懺悔しながら地獄に帰りなァ!!」その言葉と共に手を組み振り上げる「雷竜の顎!」ハデスの頭部目掛け雷を纏った手を振り下ろす。ハデスは地面へと沈みフウカが抑えていた鎖と共に煙のように消える。やっぱり本物じゃなかったのか、と敵の死んだ人間のようなものを作り出すチートのような魔法にフウカは自分の事を棚に上げつつそんなのありかよ〜…なんて思う。でも無事に倒せたしいっか、って一つ息を吐くと気が抜けたのかそれとも足の力が抜けたのか後ろへとふらつき更には自分の足に引っかかってバランスを崩す。あ、まじか…こんな事で尻もちとかダサい…とか地味に痛いだろうなとか思ってたのにそれはいつまでも来なくて代わりに感じたのは腰に回る逞しい腕。「あまり無理するなって言ってるだろうが」「ご、ごめんね」眉を寄せるラクサスに慌てて謝罪を入れると全く、とでも言いたげに溜息をつきフウカを連れてゆっくりと地面に座り込む。ここで一息…と思うも未だに回ったままで離す気のなさそうな腕だったりそのせいで推しとの距離が異様に近かったりで心が休まらない。むしろ加速する。それで落ち着かなさすぎて「け、怪我とか治します?」とか言うんだけどラクサスはもうこれ以上今のフウカに魔法を使わせたらぶっ倒れるかもしれないって感じてるし(実際その通り)使わせる気も全くないためお前はもうこれ以上何かしようとするな、という意味を込めてフウカの腰に回していた腕を頭に移動させて自分の方へ引き寄せる。自然とラクサスの胸板に顔を寄せることになりフウカの心の中は大パレードからの葬式。空の赤さと同じくらい顔を真っ赤にさせて言動が止まるし下手したら心臓も止まってた。ラクサスはフウカがこうなる事が分かっていたため小さく口角を上げ頭に添えていた手で二、三度撫でる。そして自力で簡易スペースに戻れる程度に回復するまで夕日に照らされる雲を見ていた。