地獄対戦
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オリジナル(設定の所にあるあれ)
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あれ以来大禍の力関係で動くことが多く鬼太郎達が神社へ来ることがあっても楓花が妖怪横丁に出向くということが無くなっていたため、改めて…というのは少しおかしな話だが最近になってやっとこさ暇になってきたのでちょっとした手土産を持って楓花は久しぶりに妖怪横丁を通ってゲゲゲハウスへと顔を出すのであった。「こんにち……え、何この状態…」「おぉ!久しぶりじゃのぉ」「ぁ、久しぶり…目玉親父さん」元々ポスト辺りから何か違和感はあったのだ、それが簾を上げて確信になってしまった。いつもは最低限のものしか無い家であるはずなのに今楓花の目の前に拡がっている光景は葉っぱだのゴミだのタオルだのと散らかしっぱなしのもので、その中心では鬼太郎がちゃんちゃんこも下駄も履かない状態でいつにも増してダラダラと寝っ転がっていた。そんな光景に呆ける楓花の所へ目玉親父は歩み寄る。「鬼太郎どうしたのよ…あれ」「それがわしにも分からないんじゃ…」ガックシと肩を落とすように話す目玉親父の言葉を聴きながら楓花は「鬼太郎」と声をかけるが返ってきたのは「あ〜」かだったり「ん〜」だったり、あとは独り言のように「虚しい…」だったり。そんな今まで見たことも無い鬼太郎の様子に楓花も少し困りつつとりあえず…と手に持っていた土産物を部屋の橋に置くと嫌でも目に付くゴミ達を見る。これでは気になって話どころの騒ぎじゃないし、誰が他の人を呼ぼうとしてもこんな部屋に人なんて呼べたものでは無い。楓花は目玉親父に軽く掃除をしていいかと聞けば向こうは申し訳なさを含めつつも二つ返事で了承をした。自分はそこまで綺麗好きという類ではなかったんだけれども…と思いつつゴミ達を片付けて行くのであった。
あらかた片付け終わり楓花はこの事情はもしかしたら猫娘の方が知っているのではないか…そんな考えがよぎり1度ゲゲゲハウスから横丁へ行き猫娘の元を訪れた。しかしその考えは見事に外れ楓花の話を聞いた猫娘は初聞きだと驚き通りで最近横丁で姿を見なかったはずだとどこか納得した表情であった。そんな猫娘を連れてまたゲゲゲハウスへと戻れば相変わらず鬼太郎は微動だにせず目玉親父が鬼太郎に一生懸命話しかけているがその様子は無であった。驚く猫娘を横に「やっぱりダメそうね」と目玉親父に話しかければ「そうみたいじゃのぉ…」と少し落胆したような声色で返した。そんな目玉親父に楓花は茶碗風呂でも用意しましょうか?と聞けば先程の落胆ぶりから一転したため楓花は猫娘に鬼太郎の身支度を任せつつ自分は目玉親父の茶碗風呂のために湯を沸かし始めた。
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「悪いのぉ、楓花に猫娘」「気にしないで」「いいのよ親父さん!でも…ほんとにどうしちゃったの?鬼太郎」「…ぁ〜…なんて儚いんだ…」机に上半身を預けたまま力なく呟かれた言葉に楓花は重症ね…と感じ、猫娘は鬼太郎の顔についた黒い何かに気づく。こんな所にホクロ…?とその黒い部分をそっと指で触れば黒いそれから伸びた触覚がその指に触れた。猫娘は鳥肌をたてながら慌てて手を引っ込めて後ずさる。「む、むし…?」「虫?」「ん?なんじゃと?」茶碗風呂からでた目玉親父と共に鬼太郎の顔を覗き込めば確かにホクロのような虫が鬼太郎の頬にくっついていた。しかもその虫の動きはかさかさとしたそいつを彷彿とさせるもので楓花はそっと鬼太郎との距離を置く。目玉親父はふーむ…と数秒その虫を見つめたあと猫娘に砂かけばばあ達を呼んで欲しいと伝え、壁沿いにいた楓花には近くにしまってあるであろう虫眼鏡を持ってきて欲しいとそれぞれに伝えた。
幾分か経ち猫娘達がゲゲゲハウスに到着した時目玉親父はちょうど楓花が持ってきた虫眼鏡を彼女の肩に乗りながら観察し、楓花はその様子を見ながら少し引け越しになりつつ座っていた。「間違いないこりゃぁ嫌気虫じゃ」「嫌気虫?」「やる気のある者に取り付く厄介な虫じゃ。この虫が付くと何もかも嫌気がさしてやる気が失せてしまうんじゃよ」「なんと!」そんな嫌気虫を猫娘は取れないのかと爪を立てながら虫だけを引っ張るがその虫の吸着力は想像していたよりも強つ鬼太郎の頬も一緒に伸びて取れる気配がない。痛い痛いと言う鬼太郎に楓花は他人事の様に(うわっ本当に痛そう…)と見ているだけだったのだが途中から猫娘が本気になってしまいどこからか持ってきたペンチに虫を挟むと楓花に「鬼太郎を抑えてて!」と頼む。最初は断ろうとしたもののその迫力になんとも断りずらい雰囲気を感じとり猫娘の言う通り羽交い締めのように抑え込む。そして猫娘は引っ張るが取れる様子もなく、最終的には猫娘の両隣で固唾を飲んでいた砂かけばばあと子泣きじじいもペンチを持って現れるとそれに参戦した。3対1…というか楓花も楓花で引っ張られる鬼太郎を抑え込むのはなかなか辛くほぼほぼ3対2になりながら早く取れるか、この時間が終わってくれと願う他なかった。結果として虫は取れ前に3人は疲れ果て、新鮮な空気を取り込むために外の手すり部分にそれぞれ身を乗り出すようにして項垂れる。楓花は外に行く気力もないためちゃぶ台に肘をつき2度3度大きく吸っては吐いてを繰り返し、その横では開放された鬼太郎がまた横たわっていた。その虫が着いた頬は痛々しく赤く腫れ上がっていて楓花は思わず手を伸ばし虫から距離を取りながらもその赤くなった部分を指先で触れる。「結構赤くなっちゃったわね…平気?」「…いたい…」「それはそうよね…」ぼぅと天井を見ていた目を閉じて気だるそうに答えた鬼太郎に苦笑いを浮かべ数度できる限り優しく撫でてから楓花は手を離した。頬に触れるものが無くなると鬼太郎はまた目を開けて今度は楓花と目玉親父がいるちゃぶ台へと目を向ける。そんな鬼太郎を目玉親父は胡座をかきながら見返す「鬼太郎よりやる気のある者でも居れば移ってくれるかもしれんのぉ」「えっ移る?」それは流石に嫌、とまた距離を置こうかとも考えたが楓花はすぐに自分がこの中で1番やる気なんて持っていない者だったと思い返してその場から動くのを取りやめる。「うーん、こりゃ妖怪世界のファーブルと言われた穴蔵に住む穴蔵入道のところに行くしかあるまいのぉ」穴蔵入道…そういえばそんな妖怪いたわね…なんて思いながら楓花はその穴蔵に向かうための準備を猫娘達とし始めた。
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来てくれた一反木綿の背中に鬼太郎を乗せると楓花は落ちないようにと、袖から白い紐を取り出すと一反木綿と鬼太郎をそれで結ぶ。「できた」そんな楓花の合図で猫娘は鬼太郎の後ろに飛び乗る、気分が重いな…とつぶやく鬼太郎に重いのはあたし…と一反木綿が返しそれに猫娘は文句を言わないの!とさらに言葉を返した。「本当に2人で大丈夫かい?」「こらぁ!ワシもいるぞ!」「大丈夫よ戦いに行くんじゃないんだから」「そうね。連れていくだけなんだからこれくらいの人数で平気よ」そう戦いではない。行くよ!と、一反木綿は楓花に合図をすると先に空へと飛び楓花はすぐに自分の能力で体を浮かせるとその後を追った。
少し進んだ先でそれぞれその穴蔵がある場所を専用の地図で見る、楓花も目玉親父から渡された発注元不明の穴蔵地図を見ながら穴蔵入道の住む穴蔵を探すが3人の持つ地図とマップには載っていなかった。「マップにも載ってないなんて穴蔵はないねぇ」「ないねぇ」「ないわねぇ」もしかして普通に存在する場所なのかもしれないと思った時楓花の頭に雫が落ちる。反射的に上を見上げればその雲は重くどんよりとしていて、また数的楓花の顔に当たった。あぁ…遂に降ってきてしまった。楓花達は急いでそれぞれが持ってきていた傘をさし先程よりも少し早いスピードを出して穴蔵を探し出す。そんな中ふと楓花は何か嫌なものを感じ当たりを見回し始め、猫娘達は楓花が穴蔵ではなく別のものを探し始めたことに疑問を持った。「どうしたの?」「何か…嫌な、邪気みたいなのを感じる」「邪気じゃと?」楓花の言葉に目玉親父達も辺りを見渡せばある一点の場所に違和感を覚える。急いでその場へと向かってみるとちょうど自分たちの下にあるトンネルから何か赤い生物のようなものがはい出て道に反って動き始めていたのだった。「なんなのよアレ?」「どげんなったっとかね?」「なんということじゃ!アレは邪気の塊じゃ!邪気がいるということは穴蔵入道を穴蔵から外に出しおったな」良く目を凝らせば半透明の邪気の中で動く人影が見える、そしてその人物は真っ直ぐと街の方へと歩き邪気もそれに合わせて動く。邪気のそばに植えてあった草木はどんどんと赤黒い色へと変わり枯れ果てていく、目玉親父は邪気が1度人間の悪気を吸えば手がつけられなくなりましてやこのまま行けば人間の街は大変な事になると話す。そんな目玉親父の言葉に猫娘は覚悟を目を宿すと私が行くわ!と言葉を放った。「」