全部青春のせいってことで_2
日付が変わってそろそろ寝ようかと思った頃、一虎くんからメールが届いた。メールボックスを開くと、件名は「さみしい」だけで、本文はなし。私は布団から這い出てこっそり窓を開ける。母は今日も夜勤だから、夜明け前に帰れば気づかれないはずだ。
パジャマの上にコートだけ羽織って、いつもの公園に向かった。
公園に着くと「よ」と手をあげる一虎くんの姿。いつもと同じ、ブランコに座ってヘラヘラした笑顔だ。
「全然寂しそうじゃないじゃん」
「オレなりに考えて送ったの。あれならナマエきてくれっかなーって」
「……無視しても良かったっぽいね」
「そんなことしたら、オマエん家の窓ガンガン叩いてやるからな」
目が笑ってないぞ。怖あ。
「……でもよっぽどだね。いつもは本文なしのメールなんて送ってこないもんね」
一虎くんは何も答えない。
「ね、私の部屋来る? あったかいところだと寂しさも紛れるらしいよ」
ほら、と手を差し出す。一虎くんはその手を取る。
「な、今日はどこまでシていいの?」
「一緒に寝るだけ。何もしないよ」
黙ってりゃかっこいい恋人なのになとぼやきつつ、二人で夜道を歩いて帰る。
一虎くんのことを嫌いになれない私も私だな、と思いながら。
