バイブの代わりに押し当てられた熱に、LulzSecの表情が凍り付く。
背けた顔をゆっくりと下半身に向けると、きつく張り詰めた怒張が自らの尻にその切っ先を押し当てていた。
腹の底が寒くなった気がして、一気に頭が冷える。
ふざけるな。そんなもの入るわけがないと、身を捩じらせて逃げようとするのをリボルバーは腰を掴んで押さえ込んだ。

「っ無理だ、そんなのはいるわけ、やめ、」
「力を抜いていろ、辛いからな」
「ふざけるな!ぅ、ぃた、ぁああ……ぁ、ああぁ……ッ!」
「ぐ…、っ」

切っ先がゆっくりと埋め込まれて行って、一番太い所が埋まるとそのまま一気に押し込まれた。
密度も質量も、熱量も違う。バイブとは全く違って、みっちりと中を埋められて隙間もない。
正に貫かれたかのような衝撃に、LulzSecは知らずの内に二度目の絶頂をしてしまっていた。自分の腹に精液をぶちまけ、顔にまで飛び散っているのにも気づかないまま身体を仰け反らせて、水を欲する魚のようにはくはくと浅く呼吸をする。
イった事で中が断続的にきつく締まり、リボルバーが息を詰める。

「流石にきつい、な…!処女を奪われながら達するとは、本当に、淫らだな…っ」
「ぁ、…あ、ぃ、…やだ、なに、…っあつい、…ぁ、あ…!」
「呼吸に集中しろ。息をやめるな」
「は、ぁっ、は…、く、るし、…っ、りぼる、ば、」

真珠色から生理的な涙がほろほろと零れる。
水から打ち上げられた白魚のように時折身体を跳ねさせながらリボルバーの言う通りに必死に息をした。
焼きごてを突っ込まれているのかと勘違いする程に中をみっしりと埋める熱は熱くて仕方がない。バイブのような異物ではなくて、この身体の中に誰かがいるのだと明確に感じる。
快楽だとか痛みを感じられる程の余裕もなく、ただ圧倒的な熱量と密度に苦しさを覚えるだけだ。
完全に凍りついた身体を解すように、リボルバーは首筋や胸を食んだり唇を落とすなどして熱を呼び戻していく。

「痛みはないか」
「ぅ、わかん、な、くるし、…っ」
「初めてでそれなら上等だ。プログラムとドラッグがあるとはいえ、お前には素質があったのかもな」

嬉しくねえよくそ。
だがリボルバーの言う通り素質があるのかどうかは知りたくもないが、ドラッグが効いているのか徐々に苦しさに慣れてきて頭が熱に浮かされるような奇妙な感覚を覚え始めた。
呼吸も苦しさを紛らわせるためのものだけでは無くなってきたのに気づいたのか、リボルバーはゆるゆると腰を動かし始める。

「ン…ッ、う、ん、っん…、」
「騒ぎ立てる事がなくなったのはいいが、声を耐えてはつまらんな、」
「ッ、ん…!?ふ、ぁっやめ、うごくな、っひ…!」

ずるりと一気に引き抜かれ、再度勢い良く穿たれる。喪失感で縮まる内壁を力尽くでこじ開け、息苦しさに締め上げればリボルバーの熱の形がくっきりと分かってしまう。
視界がちかちか弾けて、声になり損なった息がかひゅ、と間抜けな音を出す。熱でどうにかなってしまいそうだ。
腕も足も自由が利かなくてシーツに縋るのもできないのがこんなに辛い事だとは思わなくて、探るような動きで何度も奥に潜る熱に唇を噛んで耐える事しか出来なかった。
こんなの、まるで形の違う暴力だ。
プログラムの効果で熱く泥濘んだ肉は抜き差しされるリボルバーの熱を千切れそうな程にきつく締め上げて、知らずリボルバーの息も上がる。
それでも奥を探りながら何度か角度を変えて挿入を繰り返していると、奥の方でごり、としこりを擦った感覚がした。
直後悲鳴に近い声を上げたLulzSecの身体が露骨に跳ねあがり、リボルバーの熱を締め付けて弛緩する。

「ぁああッ!!?、ぇ…?なに、」
「そうか、ここか」
「あ、あっ!ッひぐ、ぁ、あ!ぃやだ…、んぅ、ん、ッ、…!」

奥のしこりを潰すように穿つ度に悦ぶように締めつけて、生身の身体ではないとはいえこれで処女かと恐れ入る。
しかし尚も必死に漏れる声を抑えようと唇を噛むのはいただけない。
逃れようと徐々にヘッドボードにずり上がっていく身体を追い詰めて覆い被さり、指で口をこじ開けると滑り込ませるように唇を被せた。
ぎょっとして一瞬歯が開いたのを逃さずに舌を潜り込ませる。

「んっ!?んむ、ぅ、ふ…っ、ん…!」
「ン、…」

奥へ逃げようとする舌を絡ませて引きずり出す。
何度も角度を変えてリボルバーは徹底的に口腔を貪った。飲み切れない唾液が口の端から零れる。
キスにいっぱいいっぱいになっているためか力んでいた身体はいい具合に弛緩しており、緩やかに奥を突く際の締め付けも心地のいいものだった。
うっとりする程の濃密なキスを浴びながら全身をくまなく愛撫されて蕩かされて、LulzSecは混乱を極めた。

(こんなの、本当にただのセックスじゃないか)

強姦紛いの手口で拘束までして、しかも自分たちの間にあるのは敵としての因縁だけだ。
リボルバーの部下が独断行動でした事への責任を取って回復プログラムが出来るまで匿って貰うまでならともかく、このセックスはドラッグに侵された身体への所謂誤魔化しに過ぎない。
だったらいっそ性欲処理としてものを扱うように業務的にしてくれたら納得出来た。
それなのに、強姦のくせに、どうしてこんなに優しくする。どうして愛する人とするかのように抱いてくる。
ドラッグで前後不覚になって、身体も馬鹿になって、だから今自分を抱いているのはリボルバーなのだと頭に刻みつけなければ流されてしまいそうだった。



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