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スタートした。
一気に生徒たちが流れ込む。
この人数に対してこのゲートの狭さ、つまりこのスタート地点が最初のふるい。
先頭に出たのは轟だった。
後方の生徒たちの足元を凍らせながら疾走していく。
(私も行く)
個性を使った。
一気に気温を下げて、彼らの代謝を下げ、妨害。
嫌な使い方だ。悪く思え。
「ってえー!!何だ凍った!動けん!!」
「っおいなんか、嫌に……さ、さみー!!!!!!!」
「おいなんだ、一気に気温が下がってねえか!?」
轟の後ろに続く。
現在前を走っているのは轟と零仔、そしてA組の面々のみだ。
「栂野速え!!」
「何だよ素であの身体能力かよ!!甘く見てた!!」
足の速さは折り紙付きだ。
後方から峰田の声が聞こえてそして峰田が吹っ飛んでいった。
何かがあるな。
「!」
『さあいきなり障害物だ!!まずは手始め…』
前方の轟が立ち止まる。
零仔も立ち止まった。いや、立ち止まらざるを得ない。
目の前にそびえ立つのは巨大なロボだった。
『第一関門!!ロボ・インフェルノ!!』
「一般入試用の仮想敵ってやつか…」
「あんなのと戦ったのね」
かなりみっしりといる。多すぎて通れない。
さて、どうする?
先に動いたのは轟だ。
轟は高出力の氷結でロボを氷漬けにした。
しかも不安定な体勢で凍らせたものだから…
「っぶないわね!!!!」
「…!」
ロボが倒れる合間を縫って通過する。
あっぶない。少しでも轟との間が空いていたら下敷きになるところだった。
『1-A轟!!攻略と妨害を一度に!!こいつぁシヴィー!!!そしてそれに便乗するのは同じく1-A栂野ーーー!抜け目ねーな!!』
さてこちらにもロボが一体迫ってきている。
しかも特大級。緑谷の超パワーでもない限りは吹っ飛ばせない。
さあ。
『さあ栂野に特大級のロボが迫ってんぞ!!どう切り抜ける!?』
「こうすんのよ」
地中這いに温度を急上昇させる。
ロボが湯気を立て始め、鉄のボディがふつふつと沸騰し始めた。
そして、
(一気に…下げる!)
鉄のボディが一気に沸騰するまで高熱になった傍から、一気に冷却する。
すると一度溶けたものは冷却される際固体化し、縮む。だから、
「割れんのよ、真っ二つに」
しかもまだ冷やされたてで超高温のロボが道に倒れれば。
『1-A栂野もロボ攻略ー!!って何だアリャ!?ロボを豪快に真っ二つだーーー!!!何をした!?しかもしれっと後続をまたもや妨害!!すげえな!!アレだなもうなんか…ズリィな!!』
後ろも突破してきてる。
A組は来れて当たり前、なんせあの敵襲来を乗り越えたんだから。
さて、次に着いたのは大穴に何本かの柱が立ったような、グランドキャニオンかと見紛う地帯。
柱にはロープがつられている。
綱渡りってか。
『オイオイ第一関門チョロイってよ!!んじゃ第二はどうさ!?落ちればアウト!!それが嫌なら這いずりな!!『ザ・フォーーーーーーール』!!!』
「這う?こんだけ道がありゃ充分よ」
轟に続いて零仔もスイスイと縄の上を走っていく。
平均台の上で落ちたら練習量5倍になる格闘実践を小さい頃からやって来たのだ。
バランス感覚には非常に自信がある。
『さあ先頭二人は難なく突破してんぞ!!』
成程、後ろは団子状態という事か。
まあ難なく通れる個性持ちは限られている。仕方がない。
有難いともいうが。
『そして早くも最終関門!!かくしてその実態は―――…』
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