四月一日の言う通り、とてもいい天気だ。
庭にパラソルとテーブルのセットを出して、侑子は寛いでいる。

「お茶、入りましたよー」
「「お茶ーvお茶ーv」」
侑子の横で2人組の少女─マルとモロがはしゃぐ。

「んー いい香り 四月一日はお茶いれるのも上手いねー」
「「上手ーv上手ーv」」

「誉めても何も出ねぇっすよ」
なんか下心ありそうでこわいっすよ、と四月一日は口を尖らせる。少し顔を赤らめながら。

「やあね。本心からよー 下心なんかコレっぽっちもないわよー ただ」
指先でほんの少しの隙間を作りながら、侑子はニヤリと笑い…

「ご機嫌良くなって 後でちょちょいと、庭の草むしりとかしてくれればなぁって ねー」
「「ねーv」」

「って、思いっきり下心ありありじゃねぇすか!」

『まーた漫才してるの?』
呆れたように笑いながら、リノは侑子達の元へ向かう。

「えぇ リノ。四月一日のツッコミ、今日もキレッキレよ」
「「ツッコミ上手ーv」」
侑子とマル、モロがまたからかい、四月一日が叫ぶ。今日も平和だ。

──ポツ

額に一粒、冷たい感触。
『ん、雨…?』
「晴れて…るよな」

──サァァア

『あららー 降ってきた降ってきた』
「え?え?なんでこんな いい天気なのに雨が…」

傘の外にいた2人は、慌てて傘の下へ入った。