ジゼル捕縛作戦


黒の暴牛では、毎朝の日課のような騒ぎがある。

「おい!! ジゼルがいねぇ!!!」

「またかよ!!!」

「探せ!! 今日の任務に出る前に捕まえろ!!」

団員たちは朝から大騒ぎだ。

「ったく……まだ脱走しようとしてんのか」

「いい加減、覚悟決めろっての……」

彼らが探し回った末、見つけたのは屋根の上に腰掛け、煙草を咥えているジゼルだった。

「はぁ……朝の静かな時間が唯一の癒しだってのに」

「お前、また勝手に抜け出そうとしてたのか!?」

「してねぇよ。ただの気分転換」

「お前が『気分転換』って言うと、信用できねぇんだよ!」

ジゼルは肩をすくめる。

「お前らがこうして毎回見張ってんだから、俺も逃げる気失せるってもんだよ」

「いや……それで逃げるのやめるって発想がまずおかしいからな!?」

団員たちは苦笑しながら、ジゼルを屋根から引きずり降ろすのだった。


あさぼらけと一等星