はじめましての話
軍「黒」拠点・本部
薄暗い空間に漂う酒と煙草の匂い。そこかしこで乱雑に置かれた武器や装備。規律とは程遠い、まるで無法者の巣窟のような光景。
ジゼルは扉の前で立ち止まり、盛大にため息をついた。
「……マジでここに入るのか、俺」
「おう、今さら泣き言か?」
ヤミが呆れたようにジゼルの背を叩く。すると、その声に気づいた団員たちが次々と振り返った。
「おっ、新入りか?」
「やけに細ぇな、ちゃんと戦えんのか?」
「敵の情報持ってるって話だけど、スパイじゃねーよな?」
口々に好き勝手言いながら、団員たちがジゼルを値踏みするように睨む。まるで獲物を狙う狼の群れだった。
「……最悪」
ジゼルはぼそりと呟いたが、ヤミは構わず彼の肩を掴み、団員たちの前へと押し出した。
「こいつが今日から“黒”に入るジゼル・シルヴァだ。ま、気に入らなきゃ追い出せばいいんじゃね?」
「おい、団長!」
ジゼルが抗議の目を向けるが、ヤミは知らん顔でその場に座り込んだ。
「シルヴァ……? って、あのシルヴァ家の?」
「うっそ、じゃあアイツの弟かよ!」
「マジかよ、あの潔癖で鼻持ちならねえ銀ピカ団長の弟が、ウチに? 冗談だろ」
「あんなんと血が繋がってるとか可哀想にな」
「うるせぇよ」
ジゼルは舌打ちしながら周囲を睨んだ。
「ハッ、態度はデカいな」
「ま、使えねぇなら追い出すだけだし?」
団員たちは面白そうに笑いながらジゼルを取り囲む。しかし、彼らの視線はまだ完全には敵意を捨てていない。
「……はぁ」
ジゼルは肩を竦めた。
「どうせ信用されてねぇのはわかってる。でもよ、俺もこんなとこ入りたくて入ったわけじゃねえからな」
「おいおい、聞いたか? “こんなとこ”だってよ」
「おい新入り、まずは自己紹介のやり直しが必要じゃねえのか?」
「やかましい。お前らこそ名乗れよ」
ジゼルが睨み返すと、団員たちは顔を見合わせ、次の瞬間、ゲラゲラと笑い出した。
「俺こいつのこと意外と気に入ったかも」
「あはは、ねぇ。せっかくだし飲みましょーよ」
「裏町から来たんでしょ。強いやついた?」
「お前らな……」
ジゼルはこめかみを押さえながら、遠くを見た。
「……銀の箱庭の次は猛獣の檻かよ」
「お、言ってくれるじゃねーか新人!」
何でもやったよ
ん−?ヤリチン非処女♡
21と16
まぁどっちかといえば女相手のが多かったかな、というか俺が相手しなかった。
男の方が確かに根太いパトロンになるけど、拗らせた野郎はヒステリ女よりめんどくさいんでね。