∵neta∵

07/13
ヤンデレメンヘラ依存系
夏油傑と共依存の話とか。
〜小6まで幼馴染。唯一同じ世界(呪霊)を見られる相手にどんどん依存していく二人。しかし中学を機に男主が遠くへ行ってしまう(関西の方)。三年間離れ離れになる。
やがて京都校の男主と東京校の夏油は姉妹交流会で再会。夏油の依存が悪化。しかし男主は同じ世界を見ているのが自分と夏油だけではないことに気付き、普通の距離感に戻ろうとする。より悪化。



夏油の離反を知った男主。
夏油の手を振り払った責任を感じ、夏油を殺すことを決意。夏油を殺し一緒に逝くことが贖罪だと考えた。
しかし腐っても特級で結局殺すことは叶わなかった。



五条袈裟を着た男が人目を憚りながら、そろりと地下への扉を開く。光の差さないその階段は薄気味悪く、ひんやりとした冷気が漂っていた。階段の先には何重にも鍵のかかった部屋があった。男は薄く微笑みながら一つずつ丁寧に錠を外していく。
漸く全ての錠を外し、ゆっくりと扉を開くと中から光が漏れ出てきた。男はそれに目を細めつつ、口角をさらに引き上げる。
「ただいま、いい子にしてたかい?」
中に入るとそう朗らかに声を掛ける。しかしその手は再び厳重に鍵をかけていた。
男は部屋の奥から返事が聞こえないことに苛立ち、眉間に皺を寄せて溜め息を吐く。そのままやや乱暴に足音を立てながら奥へと向かった。
「駄目じゃないか。私のことを出迎えてくれないと」

部屋の奥には男がいた。
暫く日に当たっていないような肌の白い男だ。男は物憂げに五条袈裟の男を見たが、やがてそっと目を逸らした。それは何もかもを諦めたような表情だった。
「ねえ」
五条袈裟の男が白い肌の男の名を呼ぶ。しかし男は聞きたくないというかのように両腕で頭を抱えた。その動作に男は再び溜め息を吐くと、白い肌の男の腕を掴んだ。ジャラリと鎖の鳴る音が響いた。男の腕は長い長い鎖で繋がれていた。両足も同様だった。
「ずっと一緒にいるって言ったのは君だろう?」
その言葉に白い肌の男は顔を上げ何かを告げようと口を開いたが、やがてまた俯いた。そして蚊の鳴くような声で「…ごめん」と呟いた。
「謝らなくてもいいのに。これからはずっと一緒なんだから。それこそ気が遠くなるくらいね」
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