38: kindness is not for someone else




夕飯が終わり落ち着いただろう時間を見計らって秋山と広瀬が清流庵を訪れると、八重がスムーズに家に上げてくれた。さつきが予め話をしていたようで、夫婦はお茶の用意までして待ってくれていた。

「お手間を取らせて」
申し訳ありませんと丁寧な言葉で口火を切ると、秋山は清流庵の主人颯助と八重に今回の一連の出来事を差し障りのない範囲で説明する。
そして今まで助けてもらった事に対し広瀬と共に改めて謝辞を述べた。
「こちらだって色々と助かっているのだから、おあいこです」
そうしたらそんな返事が戻って来たのだった。



(おあいこ……)
少し考えてしまった。

確かにさつきは子供の、颯太の相手をしている。
しかしここ最近は自分たちの頼み事――日中のさつきの居場所になる事、颯太に来てもらう事――の比率、つまり清流庵側の負担の方が大きく、とてもおあいこと言えるようなものではなかったと思う。

秋山が首を傾げている間にも向こうはこちらが持参した菓子折りさえ返してきそうな雰囲気で、
「それは、頼みます、受け取って下さい」
広瀬が慌ててそう言葉を添えていた。
(おあいこと言うのは………)
(ああ、言い過ぎだよな)
「前にも少し話したけれど、颯太の事が本当に助かっているんだよ」
夫妻の言葉には広瀬も若干戸惑っていて、そんな自分たちの様子をどう見たのか八重がそう繋げたのだった。
(颯太の事?)

それは以前広瀬と共に夫婦から聞き、先日秋山がさつきに伝えた話だろう。
それしか思い浮かぶ事がない。
そう告げると、「そうなんだけど本当はもう少しあってね」、と目の前の女性は軽く笑った。

「彼女は颯太を助けてくれたでしょう」

聞く姿勢を取れば、颯助が八重の後を引き取る。さつきが子供たちを助けた辺りは人力車が恐ろしい早さで駆けて行く事が多く、対人接触が絶えないらしい。
確かにあそこは危ないと認識はしていたけれど、そこまでとは思っていなかった。
「あの辺りで遊ぶなと何度言っても子供らは聞かないし、大人だって四六時中あの子たちの様子は見てはいられない。いつか死人が出るような事になるんじゃないかと皆ハラハラしていてね」

(そう言えば)
事故に遭いそうだった子供たちを「危ない」と怒鳴りつけた、確かさつきはそんな事を言っていた。

「ええ、そうです秋山さん。さつきちゃんはその時その場できつく叱ってくれたそうで」
怖い目に遭った事と酷く怒られたという恐怖心から、颯太たちはもちろん彼ら以外の子供たちも辻の付近で遊ぶ事がなくなった。

「あそこで事故に遭って死んでいたかもしれない。颯太だけでなく他の子供たちも同じです。それを怪我ひとつさせず助けてくれて、それだけでもありがたいのに今では勉強やそれ以外の面倒まで見てくれている」
「商売をしていると中々構ってやる時間を作れなくてね」
確かに子供にまで手が回らない事が多いだろう。
「気付いてないかもしれないけれど、さつきちゃんは私たちの手が届かない所を見てくれているんだよ」
「手が届かない所、ですか」
「広瀬さん、さつきちゃんは子供の話をきちんと聞いて、落ち着いて話をしてやるでしょう」

小さいからといって侮らないし、物語にしてもきちんと話す為に誰に頼まれた訳でもないのに帳面に纏めて準備までしている。
何かあれば大袈裟なほどすごい、えらいと褒めてやり、小さい子供の面倒を見てやる子には「お兄ちゃんだね」「お姉ちゃんだね」と褒めてやり、ほんの少しでも手伝いをした子には「ありがとう。お家でもしてるの?えらいね。お母さんきっと助かってるよ」と褒めてやる。

「そりゃあ子供だって嬉しいよね。それに片手間じゃなく真剣に相手をしてくれている事はあの子たちにも分かるようだし。だからきちんと言う事を聞く。叱った時の言う事は尚更聞く。この界隈の子供は元々仲良しだよ。でもあの子が滅茶苦茶褒めるから、上の子は下の子の面倒を前以上によく見るようになったし、家で親を手伝う子が増えてね」
「そちらの家に颯太たちが行っていた時は『言う事なんか全然聞かなかったのにどうしたのか』って悪ガキの親が聞きに来た事もあったんだよ」

それに宿題を持ち寄った子供たちは分からない所をさつきに教えてもらって、そうしたら分かる事が楽しくなって、勉強が前ほど嫌ではなくなって、と親が知らない内に良い方向に転がっていて。
「ああ、それでどこかで教師をしていたという噂が」
秋山が思い出したように言えば颯助と八重が笑った。

「八重とはさつきちゃんに困った事が起きたらできる限り助けようと話していました。それで、もしおふたりがいなくなるのなら家に来たらどうかと……」





「お帰りなさい」

家に帰り着いたのは大分遅い時間だった。
悪い方に話が進んでいるとでも思っていたのだろうか。出迎えたさつきは不安気で、それを安心させるかのように広瀬が笑いながらただいまを告げていた。
秋山はそんなふたりの様子を見ていたのだが、ふと。
「広瀬、思い浮かぶ言葉があるんだが」
「俺も」
「「情けは人の為ならず」」
お前もか、なんて広瀬が言うのでこちらも軽く笑い声を上げてしまった。
しかし、「情けは人の為ならず」、今彼女を見てもそうとしか思えなかったのは本当だ。

「さつきさん、いいからほら中に入って。着替えてくるから茶でも入れてもらえるか?」
話について行けずきょとんとして玄関に突っ立ったままの彼女に広瀬が促したものの、返ってくるのは「あ、うん」と要領の得ない返事で。
「大丈夫だ。悪い話じゃなかった」
秋山がそう言ってやれば、初めて安心したようにさつきは息を吐いた。
大分気にしていたらしい。

「俺たちがいなくなったら、……俺が日本に残る事になっても、さつきさんは清流庵に移るべきだと思う」

居間に落ち着くとすぐに広瀬が直球で結論を告げた。
それが若干意外であったのか、「どういう事ですか?」とさつきがすかさず問い返す。
確かに広瀬が東京に残る事になるのなら、ここで同居生活を続けるというのもひとつの選択だ。しかし。
「男女ふたりは流石にまずい」
本当に物凄く今更なのだが。
秋山が理由を聞かせれば苦笑いでさつきは肯首した。

「さつき、その事もあるがそれ以上に颯太との事だ」
「颯太くん?」
「颯太との事、君や俺たちが思うよりずっと太い繋がりになっている」
「繋がり……」
不可解といったニュアンスが滲む言葉に広瀬が応じる。
「俺も正直言って驚いた。あちらが『家に来てくれたらいい』と言い出したのは店を手伝ってくれたら助かるとか、そんな軽い気持ちではないよ」

(広瀬もそう感じたか)
秋山も広瀬の意見と同じだった。恐らく店の手伝い云々は口実のようなものなのだ。
どちらかと言うとさつきが清流庵に移る事が現実になった時、少しでも居候の気兼ねを減らそうとして言った清流庵夫婦の思いやりの言葉だったに違いない。

「なら重い気持ちなんですか……?」
しかしさつきの顔には益々困惑が広がった。
彼女は夫婦の深層にある気持ちにまでは気付いていないのだから、それは仕方ない。

「『重く』と言うより『思っていたより深く感謝されている』と受け取った方がいい」
広瀬の意を補うように秋山は言葉を継いだのだが。

「感謝って……そんな大した事してないんですけど」
確かに人力車から助けたのはお礼を言われる様な事だとは思う。
けど子供の勉強を見る事や物語をする事にそんなにウェイトがあるとは思えない。ましてやこっちは迷惑を掛け通していた方なのに。

そう言って同居人は目の前で益々首を傾げた。
予想通りだ。
さつきの反応に秋山は妙に納得してしまった。きっと広瀬も同じだろう。

彼女からすれば本人が普通にしている事をそんなに重く受け止められても、という所で戸惑いが生じているに違いない。
そこで向こうで聞かされた清流庵界隈でのさつきの受け止められ方を口にしたところ、さつきの顔に益々困惑の色が広がる。

「ええ……?なんでそんな大事に……親の目の届かない所とか考えた事ないし、そもそも私の周り子供なんていないから、どう接していいかさえ分からないんだよ?」
それでも一生懸命話しかけてくるから目線を合わせて話を聞いて、こちらが話す時は分かり易いように優しい言葉でゆっくりと話して。

「話してて気付いたんだけど、三歳には三歳なりの理屈と道理があるみたい。だから小さいからって適当に相手するんじゃなくて、きちんとした事を伝えたらその歳なりに分かるんじゃないかなーと。結構話通じるからびっくりだよ。なら小学校に上がってる颯太くんたちはもっとそうでしょう?皆いい子だったよ」

「悪ガキ?いたかなそんな子。プリンの子のお兄ちゃんかなあ。え?他の子にちょっと意地悪だったから様子見てたんだよね。そしたら悪い事して大人の目を引きたいというか、構ってちゃんというか。でも私だってどうしていいか分かんないしさ、とりあえず構って欲しいなら構ってやろうと思って遊びに来た子たちは滅茶苦茶構い倒してあれこれ褒めまくったんだけど。そう言えばあの子あれから何回か来てたなー」

(そんな事だろうと思った)

秋山は苦笑いしてしまった。同じ事を思ったのか、視線がかち合った広瀬も同様の表情をしている。
やってきた子供たちを手加減せず構い倒し、ネタを見つけては褒めちぎったに違いない。

しかしそれがこの界隈の子供にはかなり合っていたのだと思う。
話をきちんと聞いてくれるし、落ち着いて話をしてくれる。小さいからといって軽く扱わず、正面を向いて相手をしてくれる。家が商売をしていると親が子供に割ける時間は短くなる。
構って欲しくても物理的に無理な事が多いのだ。

さつきは親代わりにはもちろんならないけれど、子供にとっては親に代わって自分たちを見てくれる身近な大人だったのだろう。
それに大人でさえ褒められたら嬉しいのだ。会う度に手放しで褒めちぎられて嬉しくない子供なんてきっといない。

「さつきには何でもない事だったかもしれないが、子供には大きな事だったんだよ」
「えーそうかなぁ。一緒に遊んで馬鹿のひとつ覚えみたいに褒めてただけなんだけど」
「馬鹿のひとつ覚えってさつきさん」
思わず笑ってしまう。他にもっと言い方があるだろうに。

「そう、それで君が急にいなくなるかもしれないという事も話した。神隠し≠ナ問題なく話は通じたよ」
広瀬の言葉にさつきが安堵の息を吐いた。さつきだけでない。話を切り出した広瀬も秋山自身も、清流庵夫婦の反応には同じくほっとしたのだ。
あの夫婦なら大丈夫だろうとは思っても、普通に考えればあまりにも突飛過ぎてすんなりと受け入れられると思う方がどうかしている内容だ。


「俺、兄さんたちにさつきさんは神隠し≠ノ遭ってここに来たと説明したんだが」
さつきの内情をどこまで打ち明けるか。
清流庵を尋ねる前、それを考えていた時に広瀬がそんな事を言い出した。
「さつきさんの状況、正にそんな感じだと思わないか?」
え、と問い返せば、へらっと笑って同僚はそう答えた。

「神隠しか」
正直広瀬の機転に感心した。
確かにそれなら「未来から来た」なんて言うより話さなくて済む事が遥かに多い筈だ。
それに「違う世界から」と付け足せば生活習慣の不慣れにも説明が付くし、相互不理解によるトラブルも大分回避できそうな気がする。
「神隠し……確かにそんな感じだよね」
「だろう?」
妙に納得したさつきに広瀬は意を得たりと言わんばかりだったが、秋山にも確かにそれが一番しっくりくる言葉だった。
一度聞いてしまえば神隠し以外の言い換えが難しかった事もあるし、非現実的ではあるが目の前にいる女を見ると実際にそうなのだろうなとしか秋山にも思えなかった。


「神隠しで違う日本≠ゥら来たと言ったら妙に納得していたよ」
「やっぱりなんか変だとは思われてたんだろうね」
「全く違和感なくというのも難しいだろうからな。仕方ない」

あの夫婦曰く、さつきが日本人外国人いずれにしてもなんだか妙だとは思っていたそうだ。
外見は一見外国人のようだけれど、髪の色、洋服しか着ていない事を除けば、中味は少し変わった日本人だった。
不思議に思う所は付き合うほどに増えるのだけど、一体何なのだろう。
そう思っていたと。

「神隠しですか」
さつきの境遇を切り出せば、颯助がそう呟いた。当然ながら俄かには信じ難いといった風であったけれど。
「ねえ広瀬さん、秋山さん、さつきちゃんには噂があったでしょう?『いきなり現れて人力車とぶつかった』……あれって」
八重の言葉を肯定するように秋山が頷くと、困惑と驚嘆混じりの溜息が四人の間に落ちていった。

そのままさつきを助けた時の事、行き場がない彼女を家に置いた事、颯太を助ける前から何故彼女が清流庵に通い詰めていたのか。そうした事情を話し進める。
「男女三人で住む私たちの生活が周りからどう思われるのかは分かっています。今回の騒動もそれが原因です」
その上で切り出し辛い話題を広瀬が口にしたのだが、それは颯助が止めた。

「あの子の事情を聞いた後では、家に置くしか方法がないと思ったんだろう?」
颯助も八重も初めはさつきを男だと思っていたので特に疑問もなかったが、女だと知ってからは流石に「あれ?」と。
姓も違うし秋山広瀬どちらかの妹ではないようだが、親戚か何かなのだろう。それをあの家で預っているのだろうと。
しかしそう思いはすれ三人を不思議な関係だとは思っていたようで。
確かに事情を知らなければ随分おかしな関係であった筈だ。


「そんなに不思議に思う事があったのに、よく私に子供預けてましたね」
さつきが零した感想には広瀬共々苦笑いだ。
同様に思った秋山が「流石にそれは人が良過ぎるのでは」と告げた所、颯助と八重は顔を見合わせておかしそうに笑った。
「それはそちらでしょう。結局さつきちゃんを放っておけなくて今まで来たんでしょうに」
「ああ……」
「それは、確かに……」
歯切れ悪く応じると目の前の夫婦はやはり笑った。
「不思議に思う事はあるけれど今話した通りです。それに私たちも客商売だ。毎日会って話していればどんな人間かは大体分かります」
「さつきちゃん、少し変わっていて不思議な所はあっても、おかしな子でも悪い事をできる子でもないでしょう?」

ほっとするというより、同居人がそう評価されている嬉しさの方が勝っていたのが不思議だった。それに自分が褒められているかのようにむず痒い。

「しかし神隠しか」
意味ありげに落ちた主人の独り言を聞き留め、耳を傾けると、彼は至極真面目に口を開いた。
「あの子と関わってから家は本当に歯車が嵌ったように良い事が続いてね。さつきちゃんは本当に神様か何かのお使いじゃないかと……」




「それちゃんと否定したよね広瀬さん」
「したした、したよもちろん。でも君が来てから俺たちも良い事が続いているからなあ。そう思う気持ちも分かるよ」
「えええええちょっと……ホント止めて下さいお願いします」

そのやり取りに秋山は思わず笑った。無論広瀬も秋山も神様どうこうなんて思ってはいない。しかし「良い事が続いている」、自分と広瀬にとってもそれは事実で、特に広瀬にはその思いが強かった。
だが「そんな事を言われても」というさつきの気持ちも分かるのだ。もし自分が同じ立場なら、勘弁してくれと思うだろうから。

「安心しろ。俺がしっかり否定しておいた。こんなに間の抜けた神の使いがいる訳ないだろう」
そう言葉を被せると、少し不貞腐れた顔になる。
「……なんかそれも嬉しくない」
「どうだったらいいんだ」
聞いていた広瀬が笑った。



ただ、颯太の事以外でも清流庵で良い事があったと言うのは本当だった。
以前さつきがいる事で売り上げが伸びているらしいとさつき本人が言っていた事があった。
あの時は話半分で聞いていたが、八重によると客が増えているのは事実だった。

颯太が友達を連れてくる。清流庵に来ると楽しいからとその友達がまた友達を、そして気を使ってその親が菓子を買わせて帰る。
それに若い女性客が驚くほど増えたのだと八重は口にした。
さつきが店の手伝いに出た時にした若い女性への親切が更に若い女性を呼び、最近ではさつき見たさで女学生まで来ているらしい。
「私の事男だと思ってる人がまだ結構いるみたいで。え?なんでか?そんなの私が知りたいよ。それで、えー、黙ってた方が売り上げ的には清流庵の為になるかなーと……」

性別の話は相手側の勘違いも甚だしいのだが、なんとなく騙しているような気分になってしまうらしい。若干の罪悪感があるのかさつきは言いにくそうではあったけれど、若い外国人(男)に近付きたくて最近では英語を教えてくれと勉強を手段にするつわものもいると八重は言っていた。どっちもどっちだ。

「ああ、お店の隅でお菓子頼んで教科書持ってもじもじしてる子がいたから声掛けたんだよね、それで一緒に勉強して」
そうしたら似たような理由でやってくる女子が増え、違う日にお礼とかなんとか言ってクッキー缶を持って来る子もいたりして。

(それは店に通う為の口実だな)
秋山としてはそう思う事山々なのだけれど。

「返そうとしたんだけど洋菓子って高くて中々食べられないんだって?側にいた子供たちがきらきらしながら缶見てるし、なんだか返せなくなっちゃって。一、二枚は貰ったけど後は子供に持って帰らせたよ。あの子たちは大喜びだったけど、そんな高価なもの、ねえ?」
英語を勉強するほどの学校に行っているのなら、彼女たちはそこそこのお嬢様なのだろう。
それなら洋菓子など雀の涙程度の金額なのかもしれない。
しかしさつきが彼女たちとした事と言えば一緒に教科書を読んだ程度なのだ。それなのに。

「何事にも分相応ってあるじゃない。あれはちょっとやり過ぎだよ。他人事ながら金銭感覚の心配しちゃう。それにお小遣いで買ったのかもしれないけど、結局は親御さんのお金だし。働いて稼ぐのがどれだけ大変か……」
こんな事もうしないで欲しい。
お礼が欲しくて教えたんじゃないのだし、来たかったらいつでも来たらいい。但し今度は手ぶらで。
お嬢様といっても子供なんだし、ありがとうの一言でいいのだ。
そりゃあ清流庵でお菓子のひとつ、お土産のひとつでも買ってくれたら嬉しいけど。

「お前、それを面と向かって言ったのか」
「言ったよ?だってそうじゃないの……もしかして余計な事言った?価値観違うとか」
「さつきさん。その時周りに人いた?」
「お客さんはそこそこいた」
「…………」
「…………」
「あー、はは、そっか。なぁ秋山、そりゃ仕方ないよなあ」
「え?」
「ああ、確かに仕方ないな」
「えぇ、何が仕方ないのさ……」
教師か何かと噂されても。

(火のない所に煙は立たぬとはこの事か)



kindness is not for someone else:情けは人の為ならず
20211029121003


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