シナリオ背景
十年程前、とあるビルの建設中に大規模な死亡事故が起こった。発注をかけた未神財閥の当主が工事を急がせたことが原因だったが、その時現場を指揮していた蘭勝治に全ての責任を押し付けた。彼は追い詰められた末、幼い兄妹を残して世間の目から逃げる様に妻と心中した。
残された兄妹は引き取る親戚もいなかった為、施設へと送られたが『犯罪者の子供』と虐げられ全てを憎む。
頭の切れる子供だった兄妹は名前を変え、『犯罪者の子供』から燦城凍夜、燦城あやめとして別の人生を歩み始めた。
心の奥底では両親を自殺へと追いやった未神財閥当主への憎悪がつもり募っている。それを微塵も感じさせず、当たり障りのない人生を笑顔で送る一方で裏ではこの上なく他人を憎んでいる兄妹を面白く思ったニャルラトテップが接触を測り、バグ=シャースを教えた。
たまたま興味があった船関係の仕事に付いていた凍夜は未神財閥を初めとした貴族連中をまとめて客船へと誘い出し、逃げられない状況下で生贄にすることを思いつく。
そして彼は、自ら設計した豪華客船を引っ提げ世界一周の企画を通すことに成功した。
生贄にしたいのは未神財閥当主だけだが、全てを憎んでいる彼は船ごと沈没させ、一網打尽にする為に計画を練り始める。それこそがこの豪華客船の最初で最後の船旅であり、役割でもあった。
その計画を知ったニャルラトテップは、『誰か止める人がいて、対決したら面白いのではないか』と考え探索者達を巻き込むことにした。