パンケーキ ぽぉん、とフライパンの上できつね色の満月が踊る。子どもたちに作ったうちの一枚をカウンターの彼女にも差し出すと、丸い瞳が瞬いた。盛り付けはシンプルに、バターとシロップ。一口食べた頬は幸せそうに綻ぶ。甘い、と小さくこぼしたその顔はあどけない少女のままだった。 ← back → top