タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2021/08/25
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「悪魔風脚粗砕!!」
燃える足がしなやかに伸びて敵の悲鳴すら聞こえなくなるくらい遥か彼方に飛んでいったのを見てほあーだのなんだの声が漏れてしまうのはいつものことで。
「惚れちゃう? 惚れちゃった? えっへっへっ」
くるんと身を翻して私に向き直った瞬間にその身の代わりようの勿体無さに、はあ、とため息をついてしまうのもいつものこと。つれないレディもクールで素敵だァ!とくねくねするサンジくんにこっそり笑う。
「サンジくんは普通にしてたら普通にかっこいいのにね」
「レディに褒められたウヘヘヘヘ!」
「今のは貶されたんじゃないのか?」
私たちのやりとりを聞いていたウソップが通りすがりにボソリとツッコミを入れたのはたぶんサンジくんには聞こえていない。軟体動物のようにくねくねと体をくねらせて喜ぶサンジくんを眺める。サンジくんのポジティブな受け取り方もウソップのネガティブな受け取り方も厳密には正しくない。足して二で割るとちょうどいいのかも。
私はかっこよくて、だけどかっこよくないサンジくんが好きなんだよなあ、なんて目を細めた。
「えへえへ。これから先もレディには指一本だって触れさせやしねェから安心して」
「ありがと」
「いつだっておれに惚れていいんだぜ、レディ」
「んふふ」
「はァんッ相変わらずつれねェ! でもそういうところが素敵だァ!」
甲板に崩れ落ちて自分の体を両腕で抱きしめて身悶えるサンジくんをつんつんつつけばぴくぴくと更に身悶えるから面白い。どうしてつれないと思うんだろう。まあ確かに肯定もしてないけど、否定だってしてないのに。だってもうとっくに惚れているんだから。だけどなんだかこの距離感が楽しいから、もう少しだけこのままの関係に甘えていたくて頬を緩めた。
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