タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2021/09/03
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────あなたのことを愛しているの。
今まで生きるために何度かこんな台詞を吐いたことがある。うっすら微笑んで、まっすぐ目を見つめて。心にもないことを簡単に音にしていたはずだった。
「ゎ、わた、し、あなたの、あなたを、ぁい、し、てる、の」
なのに、なのに。今の私が紡いだ音は情けなく震えて何度もつっかえてしまった。せめて態度だけでも真摯にと思ったのに表情筋は思うように働いてくれないし、まっすぐ目を見つめて言いたかったのにかち合った瞳のあまりの綺麗さにうようよと視線が彷徨って、なんて情けない有様。
「ロビン?」
「……本当なのよ、あい、あいして、いるの」
答えなんていらないと思った。答えを見つけたくてたまらない私がはじめてそう思った。ただ私が勝手にあなたのことを好いていればそれだけで満足だと思っていた。思っていた、はずだった。日に日に想いが溢れていって、収めておくには私の体の大きさでは足りなくなってしまった。たった188センチでは愛が抑えきれなくなってしまって、1ミリでもいいからあなたからも私と同じ気持ちが欲しくなってしまって言葉がこぼれた。
だけどこんなのじゃ駄目。私と同じ気持ちを持ってほしいと頼みたいのに、こんな有様じゃ私の言葉をそもそも信じてもらえそうにない。こんな、しどろもどろな言葉で、態度で、嘘だと思われたらどうしよう。本当なのに。
「愛しているの」
ようやくはっきりと音を紡げたけれど、ただ単語を言葉にできただけ。いつもはよく回る口が、舌が痺れたかのようにうまく回らなくて悔しくなる。愛していると伝えたかったけれど、伝えるだけなら誰にだってできる。想ってもいない人にだって言える。
「愛しているの」
やっとつっかえることなく言葉を紡ぐことができるようになったのに心から溢れる言葉はそれしか出てこなくて、今こそ色んな本で読んだ全ての知識を総動員させるべきなのに小さな子どものように同じことしか繰り返せない自分が腹立たしくてたまらない。188センチの体にみっちりと収めていた感情が堰を切ったように溢れ出て止まらなくなった。
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