タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2021/09/04
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「なんか美味そうな匂いがする」
「……」
「あ゛、ちがうこれレディの香水かごめんそんな変態見る目で見ないで本当ごめん違うんだ」
すん、と鼻をくすぐる匂いに料理人の血が騒いだだけなんだ違うんです確かにいつもレディの匂いは良い匂いだなあうへへなんて思ってるけど今さっきのは本当に純粋に純然たる気持ちでただシトラスの良い匂いがするなとそう思っただけで下心なんて微塵もなかったんですお願い信じて。
ほんの少しその宝石のように美しい瞳が気持ち悪さに揺れたのを見て土下座の勢いで言い訳を紡ぎ縋り付く。
「ナミちゃんとロビンちゃんとお揃いで買ってつけたの」
「え」
「ん?」
おれの気持ち悪さはいつものことと判断したのか一瞬の呆れた視線だけで禊は済んだとばかりに流してくれたレディの寛大な心に感謝したのも束の間、言われた言葉に固まる。だってもう、ナミさんとロビンちゃんには先にお会いしたから。
「……あの、いつ、つけたんですか」
「朝だよ」
純然たる気持ちで思っただけで、なんてどの口が言ったんだろう。ナミさんとロビンちゃんにはそんなこと思わなかった。いや、確かにいつも通りかぐわしくお美しかったけれど、同じ香水をつけているはずなのに、美味そうだ、などという感想は持たなかったし口からも溢れなかった。
美味そう、なのは香水なんかじゃなくて────
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