タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2021/09/06
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「結婚してください」
「私にはもう心に決めた子がいるの」
あまりの可愛さに思わず心からの言葉がいつもの賛美のあとについこぼれてしまった。どこか愛しそうに笑っておれから視線を外したレディはとても美しいのに、その美しさがおれの心臓を傷付ける。おれの言動を信じてくれなくったってそれはいい。レディを見るや否や傅き流れるように言葉を紡ぐおれの軽さを誰が信じられるっていうんだ。おれが信じてもらえないだけならいいんだ。素っ気ないレディも麗しくて、素敵だから。だけど誰か他の野郎に心を砕くレディなんて見たくない。おれのものにもならなくていいけど、誰のものにもならないでほしい。そんな、傲慢な考えに吐き気がする。
「……レディに想われてるそいつが羨ましすぎて嫉妬で狂っちまいそうだ」
「ふふふ」
吐き捨てた言葉は汚い本音だったのに、相変わらずおれの言葉はふわついて聞こえてしまうようで、レディの軽やかな笑い声が耳に届いて顔を顰めた。
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