タイトルを考えるのが死ぬほど苦手

 
2021/09/19


 薄ぼんやりと光る月が海を眺めて俯いているサンジくんの白い首筋を照らしてる。あの甘い国から帰ってきてからサンジくんはこうしてぼんやり俯いて首を晒すことが多くなった。オールブルーに想いを馳せているんだろうか。お姉さんやお母さんを思い出しているんだろうか。東の海の無事を祈っているんだろうか。
 わからなくて、サンジくんがまたどこかへ行ってしまいそうな不安に駆られて、思わず背後から抱きしめた。
 私がいることにすら気付かなかったのか、びくりと思いきり体をこわばらせて息を呑んだサンジくんに擦り寄る。大丈夫、次にサンジくんが船を降りるときはオールブルーのある島。笑顔でオールブルーをサニーと一緒に泳いで、そしてオールブルーでサンジくんはバラティエのようなお店を出すの。それ以外は認めない。心からの笑顔と、心からそこに残りたいという気持ちじゃないと、もう二度と離してあげない。ずっとこうして抱きしめて、逃がさないんだから。