タイトルを考えるのが死ぬほど苦手

 
2021/09/28


 サンジくんの「特別」はいったいいくつあるんだろう。腹が減ってたまらないと嘆きサンジくんの体に巻き付くルフィに「仕方ねェな、特別だぞ」と晩御飯のおかずをひょいと口の中に投げ入れる。怖い夢を見て起きてきたチョッパーに「大人の味だ、特別だぞ」とブランデーを一滴垂らしてクリームをほんの少し乗せたコーヒーを一緒に眠るまで楽しんで、ウソップや、ゾロや、みんなが何か「特別」を貰っていて唇を尖らせる。ナミちゃんやロビンちゃん、私にだってもちろんサンジくんからの「特別」はある。私たちはサンジくんの大好きな女性だから毎日「特別」をくれて、それこそ数えきれないほど。贅沢な悩みだってわかってる。欲張りなのもわかってる。だけど好きな人の「特別」が欲しいと思うことは普通のことだ。サンジくんの「特別」は、優しくて文句の付け所がないところに文句を言いたくなる。みんなに優しいサンジくんが大好き。そんなサンジくんを好きになったし、みんなの「特別」を減らして私の「特別」を増やしてほしいわけじゃない。「私だけ」の何かがほしい。
 業突く張りな思考回路にため息をついて、「特別なトロピカルジュース」で喉を潤した。これだって「特別」。だけど、そうじゃない。この「特別」だってもちろん嬉しいけど、そうじゃなくて、……。
 ふ、と思考が弾ける。どうして「特別」を貰うことばかり考えてるんだろう。私が、サンジくんに「特別」をあげればいい。