タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2021/10/02
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ひそひそと肩を寄せあって笑い合う。その服この間一緒に選んだ服かい? そうだよ、サンジくんがおすすめしてくれた服。やっぱり素敵だ、まるでレディの為にあつらえたかのようにぴったり。サンジくんもその新しいタイ素敵だね。ありがとう。くすくす。くすくす。聞かれても構わない至って普通の会話を、誰にも聞かれちゃいけないかのようにひそひそと小さな声で話す。
「なに話してるんだ?」
「わ、チョッパー」
いつもならまだ起きてこない時間に寝惚け眼を擦りながらダイニングに入ってきたチョッパーに目を丸くする。チョッパーから見えない角度でそっと私の頬を撫でて距離を離したサンジくんに頬が緩むのをどうにか抑えながら私もサンジくんから離れてチョッパーを抱き上げる。おはよう、と言えば眠たそうにしているものの元気よく返事をしてくれるチョッパーに今度こそ頬を緩めた。
「なにこそこそ話してたんだ?」
「ん? ああ、ナミちゃんが今日の風は良い風だから、予定より早く島が見えそうだよって言ってたのを教えたの。ほら、サンジくんは食料管理してくれてるから次の島までの日数は大事でしょう?」
「なんだかすごく楽しそうだったぞ」
「この風がお昼まで続いて島が見えたらおやつが増えるからね」
「それはうれしいな!」
「でもまだ確実じゃないからルフィたちには内緒だよ?」
「おう!」
エッエッエッと両手で口を覆いながら含み笑いをするチョッパーに小さく笑う。嘘じゃない。嘘はついてない。こっちの方が本来は大事な会話。仕事のできる一流コックさんは頭を働かせて残りの食材の使い方を計算し直してくれている。だからそれを伝え終えた私は安心してサンジくんに擦り寄って、計算を終えたサンジくんもしなだれかかる私をとろける目で見下ろして笑いあっていた。意味もない内緒にするような話でもないけど、それでも船の中での貴重なふたりだけの空間が愛しくてそんな些細な会話をふたりの秘密にしてしまう。おらよ、と言葉は乱暴でも愛情たっぷりな朝のミルクを差し出すサンジくんと目があってまたふたりでくすくす笑った。
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