タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2021/05/28
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好き、大好き、と蕩けきった目で幾度となく態度でも言葉でも伝えられていた。それを修行の邪魔だと鬱陶しくおざなりにしていた。二年の時を経て、理解した。鬱陶しいと思っていたのはその言動を受けて自分の身から湧き出る感情がなんなのかわからなかったから。邪魔だと思ったのはそれを受け止められないおれが弱かっただけ。本当にどうでもいいなら気にも留めなかった。それができなかった時点でおれはあいつを憎からず思っていたということだ。
それに気付くのに二年。二年だ。本当にバカだ。おれが気持ちに気付いてあいつに再び相まみえたときにはもう手遅れで、全身で好きを表してくれていた目は、他の奴らに向ける視線と変わらず、好きの言葉はついぞ紡がれることはなかった。じくじくと痛む胸に、けれど気付かなければ感じることもできなかったそれにフッと笑みが溢れる。
「なァ」
なあに、と不思議そうに振り返られる。久々の全員集合で浮かれきった宴。お前も楽しそうに目を細めてコックが用意した横に長い名前の色鮮やかな飲み物を片手に頬を染めている。
「お前がもうおれをなんとも思ってねェのはわかってる。でもおれは、気付いてなかっただけであの頃からお前を愛してた。一度でもおれを好いてくれてたなら、おれが諦めの悪い男だってことも知ってるだろ。だから、覚悟しとけよ」
手始めに、みんなのいる前で宣戦布告だ。
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