タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2021/10/06
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「一度でいいから好きって言ってくれないですか」
「い、や!」
けんもほろろに断られ、とりつく島もない。つらい。レディはつん、と可愛らしい顔を背けている。その仕草はつれなくて悲しいけどとても可愛い。可愛いったら可愛い。だからそのつれない表情が花開いて、そしてあわよくばその可愛らしい唇が、すき、と言ってくれたら天にも登る気持ちにもなれるのに。
「一回でいいから! 棒読みでいいんだよ!」
「い、や、よ!」
満面の笑みでとろけるような甘い声で言われたいなんて贅沢なことは言わない。こんな必死におねだりをするおれを気持ち悪そうに見下しながら吐き捨てるように言われたっていいんだ。あれ? これはこれでご褒美じゃね? いやいやいやいや余計なことは考えるな。ぐへへ。
ちらつく煩悩をどうにかはらいながらレディになおも追い縋る。ちっともこっちを見てくれようともしない姿に肩を落としながら泣き落とし。
「お願いレディ……一回でいいから……」
「そういうこと言うサンジくんきらい!」
「ヴッ」
好きどころか正反対の意味を持つ言葉を紡がれて脳天を撃ち抜かれたのかと思う衝撃に膝をつく。なんで。一回くらい夢見せてくれてもいいだろ。つらい。そこまでおれ嫌われてんの。ねえ。なんで。
あまりにもしつこいおれにとうとう怒ったレディはふん!と甲板をいらいらと踏みつけるようにいつもより音を立てて立ち去ってしまった。悲しい。
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「アンタねェ……測量室までアホみたいな言い争いが聞こえてたわよ。減るもんじゃなし一回でいいって言ってんだから言ってあげたらいいじゃない」
「一回しか言っちゃだめなの意味わかんない!」
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