タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2021/10/23
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「もう正面切ってぶっ飛ばしたほうが早くねェか」
「だ、だめだよ、ナミちゃんがログが貯まるのに三日掛かるって言ってたでしょ?」
チッ、と気弱な人ならそれだけで死んでしまいそうなほどの殺気溢れる音が上から降ってきて苦く笑う。
「どうしてルフィより先に問題起こしちゃったの」
「あいつらが勝手に絡んできたんだよ」
何もしてねェ、と憮然と呟いたのが顔を見なくてもわかってため息をついた。まあゾロがわざわざ自分からふっかけたりしたりするタイプじゃないのはわかってるから本当にきっと運が悪かっただけ。わかっててもこうして埃っぽい箱の中にぴったり密着したまま隠れることになった現状にため息を堪えることなんてできるわけもなく。しばらく聞こえなかった荒っぽい声がかすかに聞こえて慌てて口を引き結んでゾロにさっきよりも引っ付く。
「っ、おい」
「だめ!」
我慢できずに今にも飛び出しそうなゾロのこわばった体を引き止めようと小声で諌めつつぎゅうと力強く抱きしめる。そりゃゾロがあんなガラの悪い連中に負けるなんて一欠片も思ってないけど、三日中二日は平和に過ごせたんだから。最後の一日もできれば平和に終わらせたい。意味なんてないのに目もきつく閉じてじっと固まる。
「おい、……」
「しっ」
ゾロのどこか上擦った声が上から降ってきて、ぶっ飛ばしたほうが早いのに、なんて焦れているのがわかる。だけど黙ってほしい。声と足音が遠ざかって、私とゾロの呼吸音だけしか聞こえなくなる。
そろそろ大丈夫かと安堵の息を吐いて顔を上げた瞬間、ばちっと光る目と視線が絡み合ってまた息が詰まる。
「さっさと出ろ」
「はいっ!」
唸るように静かな声に思わず出た敬語と共に慌てて体を引いてバタン、と大きな音を立てて箱が開いた。急に眩しくなった視界に目がくらみながらのっそりと出てくるゾロを見つめて今さっき大きな音を立てて開いた箱の扉のように私の口もぽかんと開く。
「……真っ赤」
「うるせェな黙ってろ」
酔ったときだって茹だることのないその肌が真っ赤に染まっているのを見て心臓が大きく跳ねた気がした。
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