タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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これのサンジくん視点
2021/11/10
ボツです
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悲鳴を上げそうになったのを両手で口を押さえてどうにか我慢した。待ってなんでおれ素っ裸なの。いやおれが素っ裸な分は別に気になるけどどうでもいい。なんで素っ裸のおれの横にレディが寝てるの。なんで。シーツからはみ出る肩が瑞々しく光って眩しい。肩出しの服着てるだけでまさかレディまで素っ裸なはずないですよねそうですよねその下はちゃんと布を纏ってますよね。えっ纏ってるんだったらこれめくっていい? いやだめだろなに考えてんだばか。え? てかまじでなんでおれ素っ裸なの? なんで?
「……サンジくん?」
「ピャッ」
訳がわからないままぐるぐる考えていれば隣で眠っていたレディの声が不意に耳を刺して飛び跳ねる。いつもより声が掠れてた。なんで? 声が掠れることを昨日、したの? パニックになったままレディを見た瞬間、ぶっ、と目の前が真っ赤になる。ぱたぱた、と雫が落ちる音がしたのと、レディのあらわになった肌を隠すのはほぼ同時、だったはず。肩出しの服、着てなかった。全身肌色だった。きれいだった。おれの体とは全然違って全身マシュマロみたいにふわふわで柔らかそうでえっちだった。おれはもうあの景色を忘れねェ。右目はオールブルーを焼き付ける予定だけど左目はさっきのレディの柔肌を焼き付けた。よし。よしじゃねェわ。おれも裸でレディも裸ってことはつまりその。ヤっ
「おはよう」
「オッはよう」
邪な思考回路にレディの愛らしい声が届いて心臓が変な動き方をした。困ったように眉尻を下げて笑うレディは寝転んだまま、どこか声が掠れていて、そして目尻が赤い。確実におれが悪い。昨日はレディにたくさんお酌をしてもらって気分もふわふわして幸せで、記憶を飛ばすほど飲んだ。記憶を飛ばすほど飲んだ時点で確実におれが悪い。好きな子が横にいて理性を飛ばすほど飲んだおれが悪い。覚えてねェおれもクソ。あの柔らかそうな肌の感触ひとつ覚えてねェおれは本当にクソヤロウ。
せっかく、せっかく大事に大事にしてたのに。レディがおれのものにならなくても、そばで笑ってくれるだけで幸せだったのに。仲間でいられるだけで天国だったのに。おれが、ぶち壊した。
「……サンジくんって私のこと好きなの?」
ぐずぐずと男らしくない謝罪と懺悔を紡ぐしかなかった脳が一瞬固まる。昨日のクソおれは好きな女の子に手ェ出したくせに好きだって言ってねェの? 仲間だと思ってた男に意味もわからず襲われて、レディはきっと怖くて悲しくてつらかったはず。クソ最低野郎じゃねェか。腹切るくらいじゃ責任も取れねェ。
「だって、どんなに迫っても手出してくれなかったから」
「……え?」
おれもレディも素っ裸なのに? 起き上がれない体に、掠れた声に、目尻の赤さに、状況証拠だけはたっぷり揃ってるのに? だけどレディが嘘をつく理由なんてなくて、でも迫る理由もなくて脳が混乱する。だけどまず一番大事なのは、レディを無理矢理手籠にしたという事実はないということで。
「……おれ、手、出してないの?」
「出されてないよ」
「……よかった」
確認に確認を重ねればはっきり答えられてホッとする。好きな子を酒の勢いで抱いたクズな男はいなかった。覚えてない記憶も、覚えてないもなにも知らないものは覚えてられないのは当たり前。ホッとして、脱力する。よかった。
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