タイトルを考えるのが死ぬほど苦手

 
2021/11/18


「愛の島、なんだって」

 楽しそうに笑うクルーに眉を顰める。どこもかしこも頭が幸せそうな島だ。島に立つ生き物すべての頭の中が花にまみれていてちょいとつついただけで侵略できそうな島。別にしようとも思わないが、防犯意識のかけらもなさそうな島に眉間の皺が深まる。現に今、おれたち海賊が日の光を浴びて呑気に買い出しをしている。

「この島の人たちはすごく強いから大丈夫なんだって」
「あ?」

 おれの思考を読んだのか楽しそうに笑われる。島の住人につられたかのような能天気な笑顔と、意味のわからない台詞に舌打ちをして睨み付けたのにクルーが全く怖気つかないからばっちり視線がぶつかり合うだけ。にっこり笑われて、なんだかおれの方が居心地が悪くなる始末だ。

「愛する人の幸せを守るために出るパワーってすごいでしょ?」

 何を馬鹿げたことを、と鼻で笑おうと思ったのに、“愛してるぜ!!”と笑ったコラさんの顔が浮かんで口を閉ざした。

「素敵な島だよね」
「……そうだな」