タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2021/06/03
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ウワッ、と悲鳴が聞こえた。君、プレゼントもらってそのリアクションはどうかと思うよ。もうちょっと、キャッ、とかワッ、とか歓喜の方面でさぁ。なんて心の中で文句を言いながら見つめていればプレゼントを両手で抱えたまま怒った表情でまっすぐこっちに向かってきてにっこりする。笑顔で向かってきてくれるともっと嬉しいんだけど。
「ねえこれ五条でしょ?!」
「僕の他に君の引き出し漁るヤツがいるなら教えてよ。消すから」
「五条も勝手にただの同僚の引き出し開けるのやめて。あと私五条の前ではもう死んでも欲しいもの言わないようにしてたのにどうやって探ったの」
「僕にできないことはないよ」
ウワッ、と同じ悲鳴をあげて身震いをする姿に首を傾げる。僕が君の欲しがるものを間違えるわけもないし、どうしていつも怒るんだろう。良いものなのに。
「普段書類に使うボールペンが切れただけなの。どうして云万円もかけるの」
かぱりと箱を開けてげんなりと見下ろす姿を見つめる。
「なんで。普段使うからこそ良いもののほうがいいじゃん。嬉しいでしょ?」
「そりゃ、最初は喜んだけどさ……」
雑誌を見つめながらこの新作のワンピかわいい、ネックレスもピアスもエトセトラエトセトラ。その言葉を逐一拾ってそういうのが好きなのかとプレゼントして、確かに最初は可愛らしい笑顔で喜んでくれていたのに。だんだん雑誌を見てつぶやくこともなくなって、挙句げんなりした表情で説教までしてくる。最初の方で好みも把握したし、物自体は君の好みのはずなのに。
「欲しいものは僕がなんでも買ってあげるよ? 嬉しいでしょ?」
あのねえ、と箱を閉じて片手でこめかみを抑えた姿に首を傾げる。君が欲しがるものはなんだってあげるのに。
「私が欲しいのは物じゃないの。それがわかるまでは貢ぐの禁止。わからないまま次に何か買ってきたら嫌いになるからね!」
えっ、と言葉に詰まる。嫌いになるからね、の言葉にまだ嫌われたわけじゃないのに胸が抉られたかと思った。この僕を嫌いになるなんてありえないでしょ、なんて軽口を叩こうにも目の前で言い切った彼女の目は嘘偽りのない力強い目をしていて口籠もる。だってじゃあ、何が欲しいの。なんだってあげるのに。あげられるのに。
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