タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2021/11/25
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サンジくんの手のひらにある火傷の跡や切り傷の跡を指でなぞる。サンジくんは闘いで決して手を使わない。だからこれは誰かのお腹を満たすためについた傷跡で、サンジくんの優しさの象徴。するすると手でなぞってもぴくりとも動かないのは手以外はすべてボロボロで、服を着なくたって白い包帯で体が覆われてしまうほど大怪我をしているから。あそこにいたのが私じゃなくても、女の子でも、男でも、きっとサンジくんはぐるぐるの包帯まみれになってた。みんなも私のせいじゃない、すぐ起きるから大丈夫だよ、って慰めてくれた。みんなは優しい。だけどそうじゃない。私は、私のせいでありたかった。最低なことを考えてしまった自分に吐き気がして俯く。優しいサンジくんにはつりあわない。ぽろりと涙がこぼれて優しいコックさんの手に落ちる。ぴく、とサンジくんの指が動いて顔を上げた。
「あ゛、さじゃねェか朝メシの準備い゛ってェあ゛ッレディなんで泣いてんの?! 誰に泣かされえ゛ァ夢?! どこからが?!」
窓から差し込む朝日に真っ先に気付いたのか相変わらず優しい一流コックさんはみんなのご飯を気にして、それから目の前の女の子。らしすぎるサンジくんに傷付いて涙したばかりだけど、そういうサンジくんを好きになったんだから仕方ないなあって思わず涙をこぼしたまま笑って、ぎゅっと抱きついた。
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