タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2021/12/18
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食欲が満たされ睡魔に負けた年少組を片付ければあとは酒をつまみに酒を飲む酒豪たちばかり。酒豪たちには付き合ってられないとキッチンに引っ込んでソース一滴さえ残さんと言わんばかりのつるつるな皿をさらにぴかぴかに洗い終えて満足する。どうせ明日は何人かが酒に潰れてしまうだろうからと二日酔いに効くスープでもと、くつくつと煮込み始めたところだった。
「おいしそうなにおい」
おれの後ろにふりかかった声に思わずビクッと肩を揺らしてしまった。愛しのレディが頬をピンクに染めながらどこか千鳥足でキッチンに近付いてくるから、その足取りの危うさに慌てて火を消してから駆け寄ってエスコートする。
「レディ、どうしたの? おなかすいちゃった? 明日の朝にと思って作ったやつだけど飲む?」
人外離れした酒豪たちからは逃げきれなかったのかいつもより酒の匂いを体にまとわせて、おれが腰を支えた途端に全てを委ねるように笑いながら力を抜くから慌てて更にぎゅっと抱き寄せる。ぐねぐねになりながらうふふと楽しげに笑うレディは柔らかく、しっかり体の線のわかる密着度に浮かれる暇はない。いや心臓はばくばく跳ねまくってるし、血液も沸騰して喉奥がなんだか血の味がするけど多分まだ鼻血は出してないからセーフ。セーフだ。
「サンジくんつめたい」
「えっおれはいつだっひ゜ゃ」
変な声がこぼれたのも仕方がない。だって、愛あふれる恋の奴隷たるおれが冷たいだなんてことを言われてしまっては否定せざるを得ないし、なのに奇声を発してしまったのはレディがぐねんと体を捻らせておれの胸元へダイブしてきたから。酔っているせいか力は弱いけれどぎゅっとレディから抱きしめられているのは事実で動揺する。
「サンジくん体温ひくいねえ」
「ソッソウカナ?!」
「つめたくてきもちぃ」
「ヒェッ」
抱きしめるだけで終わらずすりすりと胸元に頬擦りまでしてくれて混乱する。おれの体温が低いんじゃなくてレディが酔っ払ったうえでちょっと眠たいから体温上がってるだけなんじゃないかななんて言葉は冷静に返せずにあわあわと口を開け閉めするだけ。突然のご褒美タイムに脳内は混乱仕切りで口の中に血の味が広がる。アウトだこれ。でも幸せ。ここが天国。
「今日もたのしかったねえ」
「ソッうだね」
「んふふふふ、いつもありがとうね、だいすき」
「ヴッおれもすき!」
もう耐えきれねェとがばりと抱きしめ返そうとした瞬間、レディの体ががくんっと崩れ落ちて慌てて抱き支える。驚いて顔を覗き込めば目は合わず瞼が閉じていて健やかに寝息を立てているレディに思わず脱力して笑った。レディを起こさないようにゆっくり抱き上げる。安心しきったように頬を緩めて笑うレディにおやすみと囁いた。
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