タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
← →
2021/12/28
▼
「慣れてきたね」
「え?」
唐突に右下から可愛らしい笑顔と共に紡がれた言葉に首を傾げる。何、に慣れたんだろう。レディがそういうからおれが何かに慣れたのは事実でしかないけど、その何かの心当たりが全くなくてレディの愛らしい微笑みを脳に焼き付けながらうんうん考える。そんなおれを見てますます嬉しそうにくすくす笑う姿に、全然思い当たらなくてもレディがすごい楽しそうだからもういいかな、なんて思考放棄して抱きしめたい気持ちで胸がいっぱいになってうずうずした。
「全然わからないのが本当に慣れてくれたんだなってわかってすごくうれしいの」
「んんん??」
レディの言う言葉を理解したいのに全然理解できなくて首を傾げるしかできない情けなさすぎるおれを怒ってもいいのににこにこと笑われる。おれが混乱すればするほど、わからないことが嬉しいの、と笑みを深める姿にやっぱり首を傾げることしかできなかった。
← →