タイトルを考えるのが死ぬほど苦手

 
2021/12/28
これの別視点


「慣れてきたね」
「え?」

 主語も何も付けず、あえて訳がわからないように言えば当然伝わるはずもなく首を傾げるサンジくんを見上げてにっこり笑う。なになになんだろうわかんねェえっでもレディが言うならたぶんおれなんかに慣れてんだよな何? 思考回路が全て脳から口に出てしまっているサンジくんが可愛くて、ぎゅ、と繋がれたままの手の力をほんの少し甘えるように強くした。パニックになったまま、私が絡めた指を細く骨張った大きくて長い指がするりと自然に撫で絡めてくれてますます頬が緩む。ほら。こんなにも慣れてくれている。手を握るだけで鼻血を出して身悶えていたサンジくんが、息をするかのように至極自然に私の手とサンジくんの手を絡め合わせて歩いている。

「全然わからないのが本当に慣れてくれたんだなってわかってすごくうれしいの」
「んんん??」

 何を指摘されているのかもわからないほど、当たり前になった恋人繋ぎ。手を繋ぐだけで鼻血を出していたサンジくんも可愛くて愛しかったけど、何度も何度も当たり前のように手を繋いで指を絡めて、そしてそれに慣れて鼻血を出さなくるほど幸せな時間をふたりで積み重ねられたことが嬉しくて、指を絡めたまま思わずサンジくんに抱きついた。