タイトルを考えるのが死ぬほど苦手

 
2021/06/07


 サンジくんはいつもたくさんの愛情をくれる。口だけのおためごかしじゃなくって、本当の本当に心からの賛美を。だけどその愛情が向かうのは私だけじゃない。道端ですれ違った綺麗な女の子や可愛い女の子、野郎は近寄るなと言いながらも飢えている人を見かければ老若男女問わずサンジくんは全てを差し出し全てを愛す。全部心からの愛。ひとつひとつが本物で、綺麗で、純粋で、だけど業突く張りな私には足りなかった。浅ましくも、私だけのもの、が欲しかった。綺麗なサンジくんを独り占めしたかった。だから、

「ねえ、私ね、サンジくんのこと、ずっと愛してる」

 サンジくんの綺麗な目玉から流れる青い海が、頬を滑っていくのをうっとり見上げる。重たくなる瞼を閉じないように必死で開いて、掠れる声で、だけどしっかり呪いの言葉を吐く。優しい優しいサンジくんの心を縛って、私は地獄に落ちる。