タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2021/06/19
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あぐらで座って俯いたまま眠るゾロの猫のように丸まった背中を見つめる。ちくちくちくちく視線は突き刺さっているはずなのにゾロは起きない。それは仲間として受け入れてもらえているからで、私を信頼してくれているから。嬉しくて、頬を緩ませながらその広い背中をじっと見つめる。そこまで眠りが深いなら、座って眠るんじゃなくて背中を甲板に預ければ良いのに。なんて思うけれど、でもゾロの背中を見つめられるのは私たち仲間の特権だから心の中で思うだけ。
そろりそろりと近付いて、背中側から正面に回り込む。微動だにしない姿にくふふと笑みをこぼしながらしゃがみこんで、今度はゾロの緑色の豊かな髪の毛が生えているつむじを観察する。この人が、未来の大剣豪になるのかあ。その時私は何になっているんだろう。ぼんやり考えていれば、ぴくり、と頭が揺れて思考が弾ける。
顔を上げてもまだ寝ぼけ眼なゾロと真正面から目があってとりあえず笑う。起きていきなり目の前に人がいるのに驚きもしないゾロを面白く思っている暇なんてなくて、ぐい、と寝起きとはとても思えない力の強さで腕を引かれてバランスを崩した。
厚い胸板に思い切り鼻をぶつけて、いた、とうめく私に、うるせ、と一喝する理不尽なゾロに苦く笑う。痛みにうめいていた私が気付いたときにはゾロの背中は甲板にくっついていて、ゾロに腕を引かれて巻き込まれた私もゾロの体の上に乗っかっている形にはなってしまっているけれど一緒に寝転んでいて瞬く。
「お前も寝ろ」
私の背中をとんとん優しく叩くゾロが呟いて、また寝息が聞こえはじめた。
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