タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2021/06/19
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「あだっ」
降谷くんが呻いて忍び笑う。いつもは完璧人間の降谷くんが同期しかいない場だとドジを踏むことが多いのが可愛らしい。靴を履いているからダメージはそこそこだろうけど思いきり机の角を蹴飛ばしてしまったのか足をおさえてうずくまる姿はいつもキリッとしている降谷くんからはとてもかけ離れていてとうとう、んふふ、と声を漏らしてしまう。つい悪戯心で丸まる背中をつつーと指でなぞってしまう。くすぐったくはないのか顔だけを振り向かせて私を睨んでも未だうずくまったままだから怖くはなくて。
とんとん、とノックの音が聞こえて顔を向ければ風見さんが資料を持って扉を開けていた。ふ、と視線を戻せばさっきのは幻覚か夢だったのかななんて思うほどピシッと背中を伸ばした降谷くんが書類を受け取ろうと風見さんに近寄っていて頬が緩みそうになるのを堪える。かわいい。
「降谷くんと同期で良かったなあ」
「……なんで」
さて私も仕事をしようかと机に向かって一人呟けば、書類を受け取るだけで用事は済んだのか私の背後で尋ねられて振り向く。眉根を寄せて私を見下ろす降谷くんはやっぱり可愛くて頬が緩む。
「かっこいい降谷くんだけじゃなくてかわいい降谷くんも見られるから」
かわいいと言われるのは複雑なのか眉間の皺が増えた降谷くんに、そうやって感情をあらわにしてくれるところもかわいいとこなんだよなあ、なんて笑う。
「同期だから見せてると思ってるのか?」
「え?」
「好きなやつにはありのままの自分を知ってほしいだろ」
ふん、と拗ねたように呟く降谷くんがまたかわいくて瞬く。普通、かっこつけるものなんじゃないの。そう思ったのを見抜いたのか、かっこわるくても情けなくても好きなやつに嘘はつきたくない、と付け足されて体温が急上昇した。
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