タイトルを考えるのが死ぬほど苦手

 
夢じゃなかった
2021/05/17


 お姉ちゃんと呼べば振り返ってくれる。吉田さんのように可愛らしく甘えることはできなくても手を差し伸ばせば、私以上に戸惑いながらも手を握りしめてくれる優しい人。あたたかな体温に安心して、その体温を何度でも感じたくなってしまう。こんな姿になってしまってから増えてしまった大事な人たちは、ことごとく私の想像を超えることばかりする人達ばかりで心臓に悪いのに、だからこそきっと貴方達に私は雁字搦めに絡まりすぎた心を紐解けた。
 お姉ちゃんは私のことを好きだと言いながらどこか遠慮がちで、だからこそ私はただでさえ可愛くない性格をしているのにその遠慮がちな姿に苛立って甘えているくせに強気で言葉の当たりが強くなってしまう。私だって、あの男を笑えない。一方通行の妹気取り。何度繰り返せばお姉ちゃんはお姉ちゃんに慣れて、私は妹に慣れるんだろう。今はまだ自然なそれが見えないけれど、いつか。絶対に。