タイトルを考えるのが死ぬほど苦手

 
2021/05/18


「好きな子、いる?」

 つまらなそうに聞かれた。つまらない、というよりかは、めんどくさそう。それもそうだ。何度目だ、この質問。俺も俺でひどい表情をしているだろう自覚はある。お前が悪いわけではない。わかってる。お前に探りを頼んだ女子が悪いわけでもない。わかってる。この感情の持って行きどころがわからなくて流せない俺が、お前に好きだと言えない俺が、悪い。いる、と答えればこの無駄な問答がなくなるのもわかってる。みんな、好きに振り回されてるだけだ。でも、お前に俺のことを考える時間ができるのは嬉しいから。周りの女が持て囃すほど、俺は良い男なんだぞ、と、少しでも恋愛対象として考える時間ができるなら、お前に傷付けられるのも構わない。お前に向けられる感情なら全部、痛いのだって飲み干せる。だけど、もうそれもやめる。もっとちゃんと考えてほしい。上っ面だけを傷付ける今までと違って、今から俺が紡ぐ言葉でもっと奥深くまで貫くほどの痛い拒絶でも構わない。

「俺の好きなやつはお前だよ」

 これでもう二度と、好きな子、いる?だなんて言葉を俺に伝えることはできなくなったな。