タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2022/07/04
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包帯を巻くのは得意だった、はずだった。だってひとりでいた時、自分の手を咲かせて自分の怪我を自分で巻いて、それを何度も繰り返して、そう、だから、得意なはず。なのに、今の私は手が震えて白い包帯をただ無駄に広げて巻きつけているだけ。初めて自分に巻いた時より悲惨になっていて混乱する。ぐるぐると巻き付けて、するりとほどけて失敗して、また最初からぐるぐると巻き付ける。それの繰り返し。白く清潔な包帯が赤く滲んで、それを見て余計に手が震える。どうしよう。早く巻かなくちゃいけないのに。早く、早くこの子の怪我を、
「ロビンちゃん」
「っ、?」
震える役立たずな手に柔らかな手が重なって静かに名前を呼ばれて顔を上げた。優しい眼差しで私を見上げる姿は怪我をしているとは思えないほど落ち着き払っていて、反対に私は怪我をしていないのにも関わらず情けないほど動揺している。
「落ち着いて、もう大丈夫だよ」
大丈夫、ともう一度真っ直ぐ目を見て言われて優しく包まれた手に震えが止まる。ゆっくり息をして、包帯をぎゅっと握りしめた。そっと手を離されて、柔らかな太ももに付けられた赤い傷を白い布で覆い隠していく。優しく、だけどさっきみたいに解けてしまわないように、傷に障らない程度にきつく。いつものように綺麗に巻けた。
「ありがとう、ロビンちゃん」
柔らかな声でお礼を言われても受け取れなかった。受け取りたくなかった。だって本当なら、この怪我は私のもののはずだった。私を狙って撃ち込まれた弾。少し掠める程度、怪我の手当ても得意だからと避けることよりも敵を仕留めることを優先した。それがいけなかった。クラッチ、と敵の骨を折ったのと同時に目の前に優しい子が飛び出してきて間に合わなかった。私の代わりに撃たれた。
「ロビンちゃん、包帯巻くの上手だね」
褒められてもちっとも嬉しくなかった。
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