タイトルを考えるのが死ぬほど苦手

 
2023/09/24 ロー
熱に埋もれる・ぬるくなるミルク・思いの中に囚われる
※ボツ
※夢主が無神経というかデリカシーがないというか


「ローは家族作った方がいいよ」
「あ……?」

 同盟相手に船番を任せる腑抜けた奴らに呆れ返りながらぼんやり座り込んで海を眺めていたおれの前に立って唐突に投げられた不躾な言葉に眉根を寄せる。いきなりなんだ。買い物やらなんやらは終わったのか。いやそうじゃねェ。唐突で不躾な提案を思い返して苛立つ。砂遊びじゃねェんだから家族はそんな簡単に作ったりするもんじゃない。おれの家族はもういない。北の海で静かに眠ったままだ。父様や母様やラミ、それからコラさんがこれからも死の国で穏やかに過ごせるように今からおれはドフラミンゴを倒しに行く。おれのせいでコラさんが投げ出すしかなかったことを、おれが引き継いで、それで家族にも、コラさんにも、安心してもらうんだ。

「……何言ってんだ」
「ローが死んじゃったらローがやろうとしてること、今度はローの仲間がやるんだよ、わかってる?」

 ひゅ、と息を呑みそうになって慌てて素知らぬ顔で呼吸を続けたことを悟られてしまっただろうか。同盟を組み好感を持っているとはいえ、ただ利用しているだけの一味に狼狽や動揺を見せたりしたくはなかった。

「家族じゃなくてもいいけど、ただいまって言える場所があるならちゃんとそこに帰らないと」

 ひとりじゃないんだから、と、不意に伸びてきた手がおれの頭に乗って唖然とする。なんだ、こいつ。今、何を。ぐい、と首が傾いたのはおれの体が弛緩していたのかそれともこいつの力加減が馬鹿でおかしかったのかわからない。頭を撫でられた、と気付いた頃にはさっきの女は目の前からもう立ち去っていて、眉を顰めることしかできなかった。