タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2024/01/17 スモーカー
水底から見る夢・恋に落ちるギリギリ一歩手前・君と僕の距離
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「──……ぁくん! スモーカーくん!」
べち、と横っ面をぶん殴られた瞬間、咳き込むように水を吐き出して意識を取り戻す。げほげほと濡れ鼠になりながら咳き込むおれをほっとしながら見下ろす同じく濡れ鼠になった女に礼を言いたくても器官が落ち着かない。体を起こして咳き込むおれの背中を優しく撫でられるのがわかる。おれの背中を往復するのに忙しいその手はこんなにも小さいのによく水に濡れて重い大男を引っ張り上げられたなと眉を顰めた。海兵として肩を並べ海賊を捕まえる姿は常日頃見ている。でもだからって、背中にちょこんと乗っかるだけのその手は小さすぎて捻っただけで折れてしまいそうだし、火事場の馬鹿力にしたっておかしい、はずだ。だがしかしそういえば、と、海の底から見たあの光景を思い出してひとつの可能性を見出す。そうだ、こいつがアレならおかしくはない。
「お前、魚人島出身だったか……?」
「急に何、違うよ……、大丈夫? やっぱりお医者さん呼んでくるね!」
「いらね、……おい!」
おれの返事を無視して駆けていった女には確かに足が二本股から生えていて眩む目に手のひらを乗せて考える。いや、だが、海の底から見たあの女は朧げに光っていて、光るのは鱗が太陽に反射しているからとしか考えられなくて、でも今まで見てきたあいつは人間で……でも、おれを引っ張り上げられる力は海の中が得意なあの種族が鰭を輝かせておれの目を潰してきたから、のはずで……。
海水を大量に飲んだせいか重たい体と酸素の薄まった思考回路のせいで何を考えたいのかもおぼつかなくて頭を振る。頭を振ったせいで余計にぐらついてもうすっかり胃袋に移動して吐き出せない海水を吐き出そうと体がまた勝手に咳き込み始めた。
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