タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2024/04/04 ゾロ
大事なものなんて他にはないよ・二人で辿り着いた未来・夢は夢にしかならず
※ボツ
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「赤い糸が見えたらどうする?」
「……なんだそれ」
「えっ、赤い糸、知らないの?」
知らね、と答えるまでもなくおれの反応で分かったのか信じられないとでも言うように目を何度も瞬かせるから別に何も悪いことをしていないはずなのに気まずくなる。わざわざ聞いてきたんだからただの赤色の糸じゃないことくらいはなんとなくわかる。……そんなに驚くってことは普通は知ってるものなのか、その赤い糸ってやつは。
「運命の赤い糸があるんだよ」
「……なんだそれ」
ひとつ情報が足されても結局意味が分からなくて同じ問答を繰り返すハメになった。驚くことはもうやめたのか、おれの疑問を放り投げたまま両頬に手を当ててうっとりしだした女に眉を顰める。会話する気ねェなら寝るぞ、おい。苛立ちを隠さないおれに気付かない女は浮かれた声で一人で勝手に喋ってる。もう放っておいて寝てもいいかまじで。甲板に寝転んだおれの横に座り込んだかと思えば左手を急に持ち上げてきたから今度は驚く。
「ゾロの小指にも運命の赤い糸があるんだよ」
「……だからそれなんなんだって聞いてんだろうが」
「一生を添い遂げられる運命の人とは赤い糸で繋がってるの」
小指を覗き込むように言われた言葉に眉間の皺が何重にも増える。思った以上にくだらないものだった。
「そんなもんに決められてたまるか」
手を振り払って吐き捨てる。む、と唇を尖らせる女におれだって苛立つ。
「お前はその運命の赤い糸とやらが繋がってるってだけでどこの誰かもわかんねェ奴と結婚すんのか」
「最初は誰だって知らない人でしょ」
ゾロとだってこうやって仲良くなれたんだから、と胸を張る姿に舌打ちをする。だからなんだ。仲良くなるのと結婚はちげェだろ。どこの誰ともわからねェ男と、ただ赤い糸が繋がってるってだけなのに。
「糸なんざすぐ切れるだろ」
「運命の赤い糸は切れないんだよ。だって運命なんだもん」
「おれはなんでも斬れる」
またうっとり微笑みだした女に話にならねェと目を閉じて吐き捨てた。
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