タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2024/08/26 クロコダイル
誰のものでもない・二人で辿り着いた未来・君の手の大きさに慣れた私の手
※ボツ
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「風呂」
唐突に投げつけられた言葉に目を瞬かせる。お風呂。が、どうしたんだろう。ダズさんに見張ってもらいながら入るのがクロコダイルさんのスタイルで、それを私に言われても戸惑ってしまう。お風呂の準備くらいなら私でもできるけど、今ダズさんは所用で出かけていて、クロコダイルさんを守れる人が誰もいなくて困ってしまう。
「あの、ダズさんは早くても明日のお昼頃になると思います……」
「それがなんだ」
「わ、私だけじゃ、何かあった時、クロコダイルさんのこと守れないので、」
自分の実力がないことを自分で報告するのがみっともなくて思わず俯いてどんどん声が小さくなる。背中を預けられるような強さが欲しくて努力をしてみても、二人には到底及ばなくて、とにかくこれ以上足を引っ張らないようについていくことに必死で情けなくなって縮こまる。
「……守る気があるのか」
ぽつりと溢された音があまりにも純粋に驚いているように聞こえて顔をはね上げる。初めて見る目と視線が絡んで戸惑った。あまりにも実力が無さすぎて守る気すらないと思われてたんだろうか。気持ちだけならいつだってクロコダイルさんの命を、心を守りたいのに、はなから期待されていなかったらしいことに落ち込む。
「……こんな小さい体で何を守るつもりだったんだ?」
ふわりと体が浮いて腕に抱き上げられて固まる。そりゃ、そりゃ、クロコダイルさんからしたら大抵の人は小さいかもしれないけれど、私だってどうにか役に立ちたくて必死でついていこうとしてるのに。
「自分の命ひとつも碌に守れないのにおれを守ろうとしてくれたのか? ご立派なことだ」
くは、と楽しげに笑われて悲しくなる。私だってクロコダイルさんのこと、守りたいのに。
「おれを守ろうとなんざしなくていい」
とうとう突き放されてぼろりと涙が落ちたのを自覚する。それを見られたくなくて、下ろしてほしかったのにぎゅっと砂が私にまとわりついて動けない。
「くはは! 守るつもりがあったのか! そうか! だから犬のようについてきてたんだな、くは、」
声高らかに笑うから、体が揺れてその度にぽろりと涙が溢れる。
「呼ばなくてもそばに居るから守りやすくて助かると思っていたんだが、そうか、ふ、お前は守ってくれてるつもりだったのか」
偉いな、と大きな手が私の頭を撫でて瞬く。その度にぽろぽろと涙がこぼれ落ちて、でもそんなことよりクロコダイルさんの言葉の意味がわからなくて顔を上げる。偉いな、って褒められた気がする。ぐらぐら揺れる頭を上げて、クロコダイルさんの真意を測ろうと目を見つめた瞬間、あんなに機嫌よく笑っていたクロコダイルさんの笑い声が途切れて不安になる。やっぱり、気のせいだったのかも。ただただから回ってただけの私が、偉いわけない。
「……おれが怖いか?」
今更すぎる唐突な質問に首を振る。だけど、見放されそうな今の状況は少し怖くてまた顔を伏せようとしたのに、頭に乗っかっていた手が私の頬を掴むように撫でてきて伏せられなかった。
「じゃあなんで泣いてる」
「、わた、私が、役立たず、だから、」
「……」
「捨てない、で」
ひ、と情けなく泣く私に眉を顰めたクロコダイルさんから、ぎゅ、と目を閉じて逃げた。
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