タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2024/12/03 ロビン
裏切りに嗤う・名前を呼んで、その声で・零れ落ちるのは幸せばかり
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「わっ、ごめんねロビンちゃん!! やだ!! ロビンちゃんの顔に!! 傷!! 切腹しなきゃ!!」
顔面を青く染めながら叫んだ愛しい子にさっき頬に感じた微かな痛みの正体がわかって、それから慌てて花を咲かせて引き留める。そうじゃないとこの子、今にもゾロに刀を借りて恐ろしいことをするところだった。机の下に物を落として花を咲かせずに自分の体を折り曲げて拾おうとした私と、彼女の立ち上がるタイミングが降り重なったのが悪かった。彼女の爪が私の頬を見事に引っ掻いて、自分の顔が見えなくても彼女の反応で傷が付いたのがわかる。
「ロビンちゃんのこと傷付けちゃった! ごめんなさい! 離してロビンちゃん!」
「ゾロを巻き込まないの」
「……っは、た、確かに、……さ、サンジくんの包丁も駄目だし、み、身投げ……!」
せっかく説得に成功したと思ったのに、誰の手も借りずにと思考を滑らせた姿に眉を顰めた。
「間の悪かったただの事故だし、そもそも海賊をしてるんだもの、傷の一つや二つ、気にしないわ」
それにきっと血という血だって流れてない。ちょっと爪が頬を滑っただけなんだから。あなたがそんな顔をして謝らなければ何が起きたのかなんてわからずにそのまま拾った物を机に置いて立ち上がったあなたをすぐに追いかけてたはず。雛のように後追いしたって少しも鬱陶しがったりしないで私を甘やかしてくれるから、嬉しくてあなたの後をただ追いかけてるのに。それに、別にあなたにだったらわざと傷付けられたって構わない。そんなこと言ったらきっと怒らせるか、酷いと泣かせてしまうから一生心に秘めておくけれど。
「だ、だめだよ、ロビンちゃんの綺麗な肌、……もう誰にも傷付けさせないって決めてたのに、私が、私が……、ごめんね、……ちゃんと責任取るから」
その言葉に、ぱちん、と何かがはまった音がして時間が止まる。彼女は私の腕から逃げて海へ身を投げようとしてるけれど、私の腕を無碍にできなくて少し身動ぐだけで小さな子の力より弱い抵抗しかできていない。目の前に立って彼女をじっと見つめても、私の頬にばかり視線を向けていつもみたいに目が合わないから寂しい。でも、彼女の言葉が本当なら、今ほんの少しの間だけ目が合わなくたって問題ない。
「責任とってくれるの?」
「うん、……うん、ごめんね、痛いでしょ、」
「痛いって言ったら、責任とってくれるのね?」
「? うん、?」
私の再三の確認に頷きながら不思議そうに私と目を合わせてくれて、思わずにっこり笑ってしまう。だめ、ちゃんと痛そうにしなきゃ。だけどやっぱり嬉しくて、頬が緩んでしまう。
「すごく痛いわ」
その言葉を紡いだ瞬間、彼女から血の気が引いてしまってかわいそうに思う。私が本当に痛いと思ってるの? こんなに頬が緩んでしまっているのに? 私の言うことをなんだって信じてくれて、甘やかしてくれる彼女につけこんで、さらに口を動かした。
「責任とって、私のそばにずっといてくれる?」
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