タイトルを考えるのが死ぬほど苦手

 
2024/12/07 ロー
腕の内側に飛び込んだ・楽園を蹴っ飛ばす・手の中にある専用回線
※現パロ


「……お前から連絡、してくれないな」

 こぼしてから思わずどの口が言うんだと自責の念に駆られる。それから思いの外拗ねた声が出たせいで聞き取ってくれなかったことに安堵した。でもやっぱり我慢が効かなかった。同じ言葉を軽く聞こえるように、責めたりしてるように聞こえないように呟く。でもその言葉はどう頑張ったって責めてるようにしか聞こえなくて、目の前の表情が申し訳なさそうに陰ったことを後悔した。そんな顔をさせるつもりじゃなかった。じゃあどういうつもりでこの言葉を吐いたんだ。頭の中で相反することを考えながら、どうにかフォローしようと口を開く。前に、ごめんね、と優しく言われてしまって胸が痛んだ。違う、謝らせたかったわけじゃない。

「どれくらいの頻度で連絡していいのかわからなくて、」
「…………?」

 困ったように続けられた言葉に首を傾げそうになる。どういうことだ。好きな時に連絡してくれればいい。そう思ったのと同時にまた口から滑り落ちて、まあ変なことを言ったわけでもないからいいかと反応を伺う。

「……付き合う前にね、シャチくんたちにおこ……ってたわけじゃないんだろうけど、いちいち連絡してくんな、って言ってたの、聞いたことあって、……せっかく付き合えたのに、変に連絡して嫌われたくなくて」

 えへ、と誤魔化すように笑う姿にさっきの痛みとは違う何かで胸が締め付けられた。

「お前にされて嫌なことなんて何もない、……いや、そうじゃなくて、……なんだ、シャチとの話……? ……覚えてねェ、が、そもそもダチと恋人はちげェだろ、……恋人からの連絡はなんでも嬉しい」
「ローくん、そういうの、嫌かなって」

 思っちゃってた、とどんどん小さくなっていった声に慌てる。

「嫌じゃねェ、お前からの連絡はなんだって嬉しい。用がなくたっていい、おはようとかスタンプだけでもおれは喜べる」
「……スタンプだけでも?」
「ああ」
「それはちょっと言いすぎだよ」

 慰めるための嘘だとでも思われたのかようやく解れた表情にほっとしたが、誇張なんかじゃないと重ねて言う勇気はなかった。冗談だと思ったってことはお前にとってそれはたぶん重いってことなんだろう。はからずしも重いの基準がわかって安心した。おれだってお前に嫌われたくない。

「じゃあ、……今度からいっぱい連絡するね」

 頬を少し染めながら取れた言質に頷いて、今そばにいるのに先の約束にそわついてしまった。

蛇足おあそび