タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2024/12/28 ロー
温もりが消えていく・あなたが好きです・置き忘れた仮面
※終始体の関係について話してる
※なんでも許せる人向け
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「ローって体だけの関係は賛成派? 反対派?」
「………………………………いや……だめだろ」
騒がしい宴の喧騒から少し離れた場所でひとり飲んでたところに好きな女がわざわざおれを探して隣に座り込んでくれたのを喜んだのは一瞬だった。軽い調子で投げられた言葉があまりにも衝撃的で酒に酔ったせいで変な幻覚を見たんだと思って呆然として黙り込んでいたのにいつまで経ってもその幻覚は消えなくて、呆然としたまま頭に浮かんだ返事を口にした。やっぱり幻覚じゃなかったようで返事をしても消えなかった姿をじっと眺めていれば今度は反対に少し考え込まれて目が泳ぐ。
「ほんとは賛成派だけど女にそれ言うのはなって思って返事するのに時間かかった感じ?」
「……いや…………は? え、違うが、ちょっと待て、」
やっぱり幻覚だったか、なんて希望はまた打ち砕かれた上に嫌な誤解までされて僅かな酔いもぶっ飛んで冷や汗が滲む。それから慌てて混乱に喘ぎながら誤解を解こうと口を開いたのが間違いだった。
「待て、頼む、……女が男にそういう質問するとは思わなくて理解するのに時間がかかっただけだ変な誤解をするのは本当にやめてくれおれはそういうことは愛がねェとできねェタイプだいや違う最後のは聞かなかったことにしてくれ頼む」
「…………えと、ごめん、……変なこと聞いて、……そうだよね、ローはそういうタイプだよね、」
何も考えられなかったせいで変なことまで怒涛の勢いで紡いでしまったおれに気圧されるように体をほんの少し遠ざけてはにかみ笑った姿に背中がびっしょりと冷たい汗で濡れた。聞かなかったことにしてくれって言わなかったか。そういうタイプってどういうタイプだ。愛がないとできなさそうな男か? それってお前から見たら一途な男として好印象になるか? それとも奥手なへたれ男だと思われて悪印象になるか? どっちだそれ、聞かなかったことにしてくれなかったのならせめてもう少しわかりやすく反応してくれ。改めてもう一度変なこと聞いてごめんね、と言って立ち上がって去ろうとするから大慌てでその手首を掴んで引き留めた。どっちに思われても困る。きちんと誤解を解かせてほしいし、そもそもなんでそんな話題を他船のキャプテンに投げかけてきたのかも把握しなくちゃいけない。手首を掴んだおれを不思議そうに見下ろしてるがお前の中でどういう思考回路が働いて今の会話になったのかが一番不思議なんだからなわかってるか。わからないなら今からちゃんと一緒に解決しよう、お互いに。おれの必死さが伝わったのか不思議そうにしながらもまた隣に座ってくれた女にホッとした。
「………………変なこと聞いた自覚はあるんだな?」
まず手始めに恐る恐る探りをかける。これで否定されたら話の持っていき方を考えるところから始めなくちゃいけない。
「……うん。でもこんなこと聞けるのローくらいしかいなくって」
安心してだらだらと流れ続ける冷や汗がほんの少しだけ引く。手当たり次第に聞いてるわけじゃなかった。
「ルフィとチョッパーはそういうことわからないでしょ? ウソップは好きな子いるし、ゾロは女の人に興味ないし、サンジくんは女の人に興味ありすぎるけど私に寄り添いすぎた答えするだろうから、ローしか客観的に答えてくれる人思い当たらなくて」
一瞬納得しそうになって首を振る。ゾロ屋のように堅物だと思われているか、黒足屋のように寄り添いすぎた回答をすると思われていた方が良かった。答えてもらえると思われた時点でおれの下半身がある程度自由奔放だと思われていたということで、その事実に胸が痛む。おれだって鼻屋のように好きな女が目の前にいるのに。言ってないから知らないのは仕方ないが、好きな女にそういう視点で見られていたということに傷付く。
「…………そもそもなんでそんなこと答えてほしかったんだ」
「……好きな人と、……一日だけでも思い出がほしかったけど、……男の人ってそういうのどう考えてるのかなって思って、」
「絶対に駄目だ辞めとけそれに乗るような男はクズだしお前だって幸せになれない」
答えを聞いた瞬間何も考えずに早口で捲し立てたおれの勢いに飲まれたのか、目を丸く見開いて頷いた姿に胸を撫で下ろす。気まずそうに視線を下に逸らされてつられて視線を下に落とした瞬間、引き留めた時から手首をずっと掴んだままだったことに気付いて焦った。今更慌てて離すのもおかしいし、このまま掴んだままはもっとおかしい。
「……いいなあ、……ローに愛される人は幸せだね」
どうしたらいいのかわからないまま固まったおれの耳に滑り込んできた言葉に、じゃあお前は幸せなはずなのになんでそんなに悲しい音をさせてるんだと問いかけたくてもできなかった。
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