タイトルを考えるのが死ぬほど苦手

 
2025/01/27 ロー
込み上げる劣情・恋に落ちるギリギリ一歩手前・わざと掛け違えたボタン
※ボツ


「キャプテン最近ドジっ子だね」

 おれはドジじゃねェ、と上から降ってくる言葉を笑いながら聞き流す。コートのファスナーが噛んでしまったのを諦めてそのまま身支度を終えたみっともない姿で反論されたって説得力のかけらもない。最近のキャプテンは本懐を遂げてほんの少し気が緩んでいるのか色々とふわふわしている。コーヒーに入れる砂糖の量を間違えたり、靴下の色が左右で違ったり、歯磨き粉と洗顔料を間違えてたり。ひとつひとつはたまにはうっかりするよね、なんて流せるけれど、それが短期間でいくつも重なってしまえばもううっかりは通り越してドジっ子さんだ。違うからな、と尚も否定するキャプテンに笑いながらファスナーを解こうと努力する。諦めたくなる気持ちはわかるけど、最終的にはどうにかしなきゃいけないんだから。

「ドジっちゃうキャプテン、世間にバレたらがっかりされちゃうかもよ?」

 命を大切にするキャプテンには似つかわしくないけどおどろおどろしくて海賊としてはかっこよくて箔のある二つ名がついてるのに。私たちのかっこいいキャプテンが他の海賊に舐められたらどうしよう。ベポと一緒に闇討ちでもしに行こうかな、なんて考える。

「…………お前もがっかりするか」
「私? 私は可愛くて好きだけど」
「……ふん、」

 じゃあいい、と世間の評判なんか一切気にしない私たちのキャプテンはやっぱりかっこいいなあ、なんて笑った瞬間、ファスナーがきちんと噛み合った。

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「キャプテン最近構ってもらうためにわざと変なことしてるでしょ」「……変って言うな。あいつは可愛くて好きって言ってくれた」「女子の可愛くて好きは恋愛に発展しませんよ」「……あ?」「可愛いも好きも、本命には恥ずかしくて言えないんですって。おれだって、おれだって、……! 島で会った女の人に可愛い可愛い好き好きって言われて脈アリでしかないと思ったのに!! ただただ愛玩動物みたいに可愛い可愛いしてくれただけでした!! クソッ!!」「……いや、……いや、お前はそうだったかもしれねェがおれは違うかもしれないだろ」「いーーや、絶対に無理です! キャプテンはおれと同じ轍を踏まないでください……今からでも間に合います……たぶん……もともとおれたちはキャプテンに惚れ込んでクルーになってるし、……もう手遅れかもしれないけど」