タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2025/05/23 ロビン
優先すべきは全部君・ばくんと心臓が跳ねる・不埒な手の行きつく先
※なんでも許せる人向け
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「あの、まずは改めて仲間にしてくれてありがとう、その、……大事な話があって、……あ、あとでナミちゃんにも言いたいんだけど、その、」
ここが女子部屋よ、と微笑まれながら案内されてあまりにも当たり前だったせいで忘れていたことを思い出す。なあに、と甘く笑われてどぎまぎしながらそらした視線の先がベッドで、思わず俯いて目を閉じる。
「どうかしたの? 具合でも悪い?」
チョッパーを呼びましょうか、と優しく言葉をかけられて、閉じた視界の中でもぐるぐると視界を回した。優しくされればされるほどどう言えばいいのかわからなくなってしまって。だって、別にわざわざ言うことでもない気がする。でも、言うべき気もする。
「わ、私、……その、…………女の人の方が、好きで、……も、もちろん誰彼構わず襲ったりとかしないけど、そういうの、一緒の部屋だと嫌がる人もいるって知ってるから、……だから、その、わ、私、食糧庫とかでも全然平気! 慣れてるし!」
めちゃくちゃだけどどうにか言い切って、勇気を出して顔を上げて、後悔した。さっきまで優しく私を見つめていた目が冷えていて、心臓が痛む。その目から逃げたくて、ぎゅ、と目を閉じながらまた俯いた。やっぱり、言わないほうが良かった。もしこの目の前の美しい女の人に心惹かれる未来があったとしても、隠し通せる自信はあった。きっとここでは恋が成就しなくてもつらいなんて思わない。だって恋じゃなくても溢れるほどの愛を貰えたはずだから。なのに私は、恋をする前に愛を殺してしまった。恋もできず、愛も無理で、……仲間も、駄目になったかもしれない。
「……誰?」
「……ぇ?」
「誰がいつあなたを部屋から追い出したの」
「……え? …………いっしょの、へやでも、……いいの?」
脳に届いた言葉は、私を受け入れているようで、……だけど、音が酷く冷たいから喉が渇く。からからに掠れる声で返事をして、恐る恐るもう一度顔を上げて目を開いた。やっぱり、酷く怒った冷たい表情で、胸がきゅっと変な音を立てる。
「当たり前でしょう。そうじゃなくて、誰があなたを部屋から追い出したの。慣れてるってどういうことかしら。追い出されたの? ねえ、教えてちょうだい。この島にいる? それとも別の島? あなたを意味もなく傷付けたのはどこの誰?」
滝のように流れる言葉にようやくその冷たい音の行く先が私ではなく、私の後ろを狙っていたのに気付いて凍り付いていた心臓が溶けて、それから炎のように燃え動いてまた苦しくなる。私のために怒ってくれてる。私が、誰かに傷付けられたと思って。傷付いたこともある。あからさまに避けられたり、表面上は気にしないふりをしてくれたけど知られる前は許された距離が許されなくなったり、いろいろ。だけどきっと、相手だって傷付けるつもりはなかったはず。
首を振る私に眉を顰めて一歩近付いてくるから、思わず後ずさる。ほら、私だって、恋愛感情がなくたって相手から逃げようとしてる。距離感を掴むのは恋や愛が絡まなくても難しいもので、だから、きっと、時間が経てばまた元通り友達に戻れたのかもしれない。背中に扉がぶつかって、いつの間にかこんなところにまで追い詰められたことに驚く。私はもうこれ以上後ろに下がれないのに、足音は止まらなくて顎を引く。怒られてるわけじゃないのに、守られてるのはわかっているのに、目の前の圧力に逃げ出したくなってしまって心臓が変な動きをやめてくれない。
「これからはずっと私たちと同じ部屋で一緒に眠るのよ」
「……、そ、」
「そんな当たり前のこと、今はどうでもいいのよ。そんなことより良い子だから早くあなたを傷付けた人のことを教えてくれる?」
引いた顎がしなやかな指で持ち上げられてまっすぐ見つめられて、頭が真っ白になってしまった。
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