タイトルを考えるのが死ぬほど苦手

 
2025/07/16 ロー
これだけじゃ足りないのです・楽園を蹴っ飛ばす・君よ永遠なれ
※あはんな話題
※ボツ


「ごめんね」
「……てめェらに振り回されるのはもう慣れたし、諦めもついたが、どの件についての謝罪だ」

 宴の最中、おずおずと近付いてきた女が意を決したように口にした言葉に今までに積もり積もった苛立ちをつい吐き出してしまう。

「……ローは、たぶん、真面目に私に告白してくれたのに、えっちしたいの?って聞いたこと」
「…………」

 ごめんなさい、と今度は頭を下げて謝罪された内容に目を泳がせた。まさかそんなことを掘り返されるとは思わなかった。確かにそんなやりとりはしたし、お人好しな一味の女がまさかそんな穿った見方をした返事を返してくるなんて思わず呆然としたまま固まった記憶もある。ある、が、……今更掘り返されるとは思わなかった。

「…………ローが良い人なこと、ちゃんとわかってなくて、酷いこと言っちゃった」
「……海賊は別に良い人ではねェだろ」

 頭を上げた女がローは良い人だよ、と重ねて言うから眉を顰める。

「ごめんね、酷いこと言って」
「……お前のそれは海賊の男に言い寄られた時の普通の反応だろ」

 確かにあの時は馬鹿みたいに固まっていたが、後から思い返せば何も不思議なことはない。海賊の女として生きてくれば下卑た視線に晒されることが普通の女よりきっと多かったはずだ。

「…………わざわざ掘り返しにきたってことは、もう一度口説くチャンスをくれたってことか」
「エッまだ好きでいてくれてるの?!」
「トドメ刺しにきただけなら放っておいてくれないか」

 あの時と違って固まって動けないなんて醜態は晒さずに済んだが、切れ味の鋭過ぎるリアクションに膝をつきそうになる。じゃあお前何しにきたんだ。謝りに来たのか。そうか。そうだな、お人好しだもんな。その優しさがおれを二度殺しかけてるけどな。

「あ、いや、ごめん、違うの、違くないか、ええと、酷いこと言ったから、冷められて当然だなと思って、その、怒られるつもりできたから、」
「…………別に怒らねェよ」