タイトルを考えるのが死ぬほど苦手

 
2025/08/15 ルフィ
君以外要らない・心と身体を捧げた次は・君だけが希望


「ルフィが来てくれると安心する」
「うーーん、困るんだよな」
「頼りっぱなしでごめんね」

 敵襲を追い払って再び穏やかになった甲板でほっと一息つきながら言った言葉に困ったように笑われて謝る。どんな時も、ルフィの声が聞こえるだけで安心する。私だってロビンちゃんやナミちゃんのように戦いたいけど、もうほとんどついていけてない。ルフィが海に落っこちてそれを助けに行くくらいしかできなかったのに、今はジンベエもいてくれるから私の出番なんて本当にない。チョッパーのお手伝いくらい。それだって本当は出番がないほうがいいこと。

「そういうことじゃなくて、おれだってケーカイしてほしい!」
「けー、……警戒? ルフィに? どうして?」

 弱さに反省する私に次いで降ってきた言葉に反省も吹き飛んで首を傾げる。

「トラ男とか、サンジにやるみたいなやつやってくれ」
「?」
「さっきやってたろ。トラ男が後ろにいてオワッてなってた」

 そういえばさっきおろおろと逃げ惑っていたときにローが後ろに来ていたことに気付かなくて飛び上がっていたのを思い出して恥ずかしくなる。ローにもまだ敵味方の区別もつかないのかと言わんばかりの呆れた表情を向けられたけど、ローのことを敵だと思ってびっくりしたんじゃなくて急にぶんって出てくるからびっくりしただけで。なんて、言い訳を紡ぐ暇もなくまたぶんっとどこかにいかれてしまったのも悲しかった。あと私、そんなに間抜けな感じの悲鳴あげてた? ルフィのそれはちょっと誇張されてるよね? そうだと思いたい、なんて願いながらルフィの言葉をちゃんと思い出す。警戒してほしい。

「ルフィにオワッてなればいいの?」

 できればもうちょっと可愛い悲鳴をあげたいな、なんて思いつつ、ルフィと話を合わせるために言葉選びを合わせる。

「あとサンジにやるやつみたいにグワッてやってくれ」
「グワッは絶対言ったことないからね。なんのこと言ってるの?」

 オワッはもしかしたら言ったかもしれないけど。ルフィの言葉選びが誇張されていることを確信してちょっとホッとしつつ首を傾げる。グワッは絶対言ったことないけど、サンジくんにしてること……うーん。

「サンジがおかしくなってるときナミと一緒にグワッて怒ってるだろ」

 ルフィがムスッとしながら呟いた言葉に思わず瞬く。サンジくんがメロリンしてる時のこと言ってるの? それならナミちゃんと一緒にグワッてなってるって言われてもまあ納得できる。でも、余計に話がわからなくなった。ルフィに驚いて、叱り飛ばしてほしいってこと? なんのために。意味がわからなくて首を傾げる。

「おれだって男だぞ!」
「? わかってるよ、ルフィが女の子だったら今すぐ部屋に連れ込んでちゃんとお洋服着せるもの」
「うぐ! そういうことじゃねェ!!」

 グワッとは違うけど似たような声を漏らして地団駄を踏み始めたルフィに困ってしまう。

「おれもちゃんとオトコとしてケーカイしてほしい!!」