タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2025/08/12 ロー
どこにいけば君に出会えますか・天国より地獄より君に辿り着きたい・今、ここにいる
※現パロ
※書きたいところだけ
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昨日は夜遅くまでペンギンたちに付き合っていたおかげで起きるのが遅くなってしまったと反省しながらリビングに足を踏み入れた瞬間、固まる。右手は寝癖のついた髪をかきあげて、反対の手はシャツに手を滑り込ませて腹をかいているだらしない姿で見知らぬ女と目があった。不思議そうに目を丸くしてリビングのソファに座るおれと歳が近そうな女に動揺して後ずさろうとした背中に何かがぶつかる。
「お兄様のばか! 今日は家庭教師の先生が来てくれる日だって前から言ってたでしょ! 忘れちゃったの?! 先生におへそ見せないで!」
思いきりシャツを引っ張られてへそを隠してきたのは妹のラミで、ラミの言葉に思考回路がしっかり覚醒する。そうだ、そういえば、そんなこと、言ってた。別に家庭教師なんか雇わなくても兄様がいるだろう、なんて言ったおれに、兄様は私を甘やかすでしょう、と頬を膨らませたラミにしっかりしてきたななんて感心したのは本当につい最近だったのに。すっかり忘れていたその予定に、あんなにだらしのない姿を見せてしまって今更取り返しも何もつかないだろうとわかっていながらも頭を下げて謝罪する。
「すみません、その、これからは邪魔しない、ので、ラミのことよろしくお願いします」
先生が立ち上がった気配がしたのに、みっともない恥にもう耐えきれなくなって返事も聞かずに踵を返してしまった。恥の上塗りだ。申し訳ない。おれが悪い。ラミにも、はじめて家に来たらしい先生にも悪いことをした。変な男がいたからとラミが家庭教師を断られるなんて結果になってしまったらどうしよう。ぐるぐる考え込んで、さっきまで寝転がっていたベッドに倒れ込む。ラミの邪魔をしてしまったかもしれない後悔と、せっかくバイトに来たんだろうにだらしない男が現れて怖がらせてしまったかもしれないという反省を繰り返ししながら悶えることしかできなかった。
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「……せっかく優しくて教え方も上手な先生だったのに、次から断られたらどうしよう」
「…………本当に悪かった、反省してる」
じっとりと初めて見る目つきで見られて縮こまることしかできない。
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「ま、待ってくれ、その、ラミの先生だよな、……この間は悪かった、ラミはおれと違って良い子だから、おれのせいで辞めるとか言わないでくれ、この間は忘れてたが今度から絶対忘れないで家を出るし、ラミが、気に入ってたんだ、優しくて、教え方も上手だったって、だから、」
「び、びっくりした」
「わ、悪い、痛かったか」
講義が終わった瞬間、見覚えのある人影を見つけて慌てて駆け寄って思わず手首を掴んだのを反省する。この間からこの人に対してやらかしてばかりだ。まさか同じ大学だとは思わなかったし、同じコマを取っていたのも知らなかった。支離滅裂に謝罪を繰り返したのに、また罪を重ねて反省する。掴んだ手首を持ち上げてあざになっていないかじっと睨みつけるように見ていたせいで、ふふ、と笑われたことに気付くのが遅れた。目の前から聞こえた。気味悪がられたり怖がられたりするならまだしも、笑われるなんて思わなくて戸惑う。恐る恐る手首から視線を戻せばやっぱりくすくす笑われていて目が泳ぐ。
「そんなに慌てなくても大丈夫だよ、というかどうして謝るの? トラファルガーくんのお家なんだから、トラファルガーくんがいるのは自然なことでしょ? 起きたら知らない人がいてびっくりしたよね、ごめんね」
「や、……いや、おれの家だが、……客人が来てるのにあんなだらしない姿見せたのはおれの落ち度だし、」
そもそもちゃんと聞いてたはずなのに忘れてたおれが悪いのに、ひとつも責めないで笑う姿にたじろぎながら言い訳を紡ぐ。いやまあ雇い主を責めたりできないだろうが。
「それより、ラミちゃんが褒めてくれて嬉しいな。私、はじめての家庭教師のバイトだったから上手に教えられたかちょっと不安だったの。ラミちゃん頭良くて、飲み込みも早くて、もっと賢い人に教えてもらったほうがきっともっと伸びると思うのに、……次からも私が行っていいのかな?」
「、も、もちろんだ、その話をしたくて引き留めた、おれのせいで先生が変わったら、ラミに口を聞いてもらえなくなる」
恥の上塗りを何度もしていることに気付いてもおれの必死な言葉にまた楽しそうに笑うから目を泳がすことしかできない。何から何までみっともないところしか見せられていない。恥だ。それでも、ラミに嫌われるよりはよっぽどましだ。とりあえずラミに嫌われることはなさそうだと胸を撫で下ろす。
「………………というか、もしかして、おれのこと知ってたか?」
「うん、トラファルガーくん頭良いし、色んな意味で有名だもの」
色んな意味ってなんだ。おれ自体はそこまでやらかしてる自覚はないぞ。周りが騒がしいだけで、……外から見てたらおれもその一部か。
「…………だらしねェ姿ばかり見せて悪い、……ラミのこと、よろしく頼む」
これ以上言い訳をしたところで散々だらしない姿を見られた後だからどうしようもない。言い訳をしたいのをぐっと堪えて頭を下げた。
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