タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2025/09/08 笑顔の仕立て屋さん リュン
君以外要らない・猫が見ている・甘くて蕩けてしまいそう
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大好きな仕立て屋さんに、眩しいくらいに綺麗な人が立つようになって緊張してしまう。はじめてその人に出会った時、レジ打ちははじめてなの、手間取ってごめんなさいね、なんて微笑まれたけど、全然そんなことなくってお会計を待つ間は一瞬で過ぎ去ってしまった。だけど確かに時計の時間はいつもより進んでいて、ただ私が見惚れていただけなんだとわかって体が熱くなる。とっても綺麗で、とっても素敵な人。レジに立っていると緊張するけど、いないと寂しくなってしまう。店長さんがそんな私に笑ってリュンって綺麗ですよね、なんて話しかけてくれたのも焦った。名前を知れた喜びに、勝手に知ってしまった罪悪感に、優しくて明るい店長さんに気を使わせてしまった申し訳なさに、色々ごちゃ混ぜになって変なことを口走ってしまった気がする。その時のことはあまり思い出せない。思い出したくない。
そんな不審者でしかない私をこの仕立て屋さんは受け入れ続けてくれて、この間買ったばかりの服に袖を通して何度だって買い物に来てしまう。何度来たってその度に新しい商品が並ぶから、その素敵な服や小物に目を奪われて、それからレジで眩いばかりの輝きに緊張する。
「あなたはわたしに話しかけてはくれないのね」
「っひ、……え、わ、わたし、ですか」
視覚にばかり意識がいっていたせいでぼんやりしていた耳に残念そうな声がくすぐるように滑り込んできて動揺する。
「あの子にはよく話しかけてるのに。……あの子はそういう子だけれど」
あの子、と視線をそらされた先で店長さんが楽しそうに他のお客さんに服を勧めているのを見て首を傾げる。何を、言われているんだっけ? 脳をめいっぱい働かせながら視線を戻した瞬間、あまりの眩さにぼんっと思考回路が落ちたのがわかった。
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